二大禁+1禁とか、18禁なんてケースも…
「二大禁」 とは、主に女性の 読者 向けの 「男性同性愛 (やおい、BL、いわゆるホモ)」 を扱った 作品ジャンル のうち、J禁 かつ P禁 であるという意味の言葉です。 二大禁のほかに、そのまんまですが 「J禁P禁」「JP禁」 とも呼びます。
もっぱら アニメ や マンガ、ゲーム の キャラクター ではなく、現実の人間 (芸能同人、つまりタレントやお笑い芸人、スポーツ選手や政治家など) を扱う 同人 の作品関係で使われる言葉で、人によっては 「これらがわかってないと、作品を書く資格も読む資格もない」 ほどの重みを持つこともある、とても重要な言葉、あるいはルールとなっています。
J禁・P禁それぞれの意味は…
「J禁」 とは、ジャニーズ事務所禁止、もしくは事務所禁止の略で、事務所関係者やタレント本人への配布や閲覧を禁じます…との意味の略語です。 またそうした内容を含んでいますとの意味もあります。
「P禁」 とは、一般人禁止の意味で、同人や 「やおい」(BL)、二次創作などに興味のない人への閲覧を禁じます…との意味の略語です。 またそうした内容を含んでいますとの意味もあります。
どちらも詳しい説明がそれぞれの解説ページにありますので、興味がありましたら合わせてお読みいただけると幸いです。
この他、「二大禁+一禁」、もしくは 「二大禁+18禁」 と云えば、18禁 つまりJ禁P禁に加えてアダルト要素もあり、「18歳未満は閲覧を禁止します」 との表現となります。
こうした禁則事項は、とりわけ不特定多数の目に触れやすい ネット の世界 (同人サイト) などで頻繁に用語として使われます (直接対面する 同人誌即売会 と違い、いつどこの誰が見るかわからないので)。 またローカルルールとして禁止項目を最初に述べて協力やルールに従うことをお願いするだけではなく、検索避け対策 や、パスワード制 とか URL請求制 などなど、物理的なアクセス制限をかけているケースが大半となっています。
ネットで頻繁に見かける二大禁
公共の場であるネットの世界にアップされた情報やデータ、作品は、いつどこの誰が見ようが勝手です。 しかしきちんとアクセス制限をかけて閲覧者を 限定 しているサイトを利用する場合は、そのサイトを開設している 管理人 のローカルルールを守るのが当たり前のマナーです。
また単に禁止事項を 「言葉として知っている」「形式上、条件を満たしている」 のと、きちんと理解している、その資格を名実共にしっかり満たしているのとでは、似ているようでたいへん大きな違いがあります。 例えば 「18歳未満禁止」 というのは、単に 「18歳以上は見ていいよ」 との意味ではなく、「18歳以上の分別のある大人で、自分の行動に責任を持てる人だけ見てください」 という意味です。
同人の世界は面倒くさい世界なのです…でないと守れないこともあるのです
同人の世界は、「面倒くさい世界」 なのです。 その面倒くささに馴染めない、反発を覚える、作者 の意図など尊重するつもりはない、という人は、一般の書店の本棚や図書館に並んでいる本を読むのが良いと思います。 それが、皮肉でも何でもなく、本当に 「お互いのため」 です。
なぜJ禁やP禁などをルールとして設けなければならないのか、そうした言葉がなぜ作られ、これほどまでに同人の世界で広まっているのか。 これらを自分なりに考え理解した上で、作品と向き合いたいものです。