何かを描いたり書いたり作ったり創ったり… 「作者」
「作者」 とは、もっぱら芸術・創作物作品の作り手、創造行為の主体、あるいは作ったものの権利と責任を持つ者のことです。 文学作品はもちろん、絵 や マンガ、音楽、彫刻、さらには動画など、ジャンル を問わずありとあらゆる芸術作品の創造者を指す言葉となります。 単に 「作った人」 の意味で、創造性をあまり必要としないものでも制作者の意味で使うこともあります。
自然人個人としての作者もあれば、企業や団体といった法人の場合もあり、指し示す範囲は微妙に異なりますが、その作品の制作者とみなされる点は同じです。 なお作者が不数人いる場合、共同作者といった呼び方をすることもあります。
制作者・著作者… 似たような言葉もたくさん
似た言葉に 「制作者」 や 「製作者」「作成者」 などがありますが、ほぼ同じ意味となります。 ただしこちらには、創造性を必要としない単なる組み立てを含む純粋に制作・製作したという意味での使われ方もあります。 創造性が発揮された創作物は作った時点で 著作権 が自然発生するため、著作者・著作権者もほぼ同じ意味で使われます (ただし契約内容などにより、それぞれが別の場合もあります)。
作ったものの名前をつけ足して、何を作っているのかを明瞭化する場合もあります。 例えば原作を作ったなら 「原作者」、絵を描いたなら 「作画者」 といった具合です。 マンガならマンガ作者、音楽なら音楽作者となりますが、よりふさわしい名称 (例えば漫画家とか作曲家とか) がある場合、そちらで言い換えられるケースが多いでしょう。
絵師 や 作家、職人などと比べると、言葉としてフラットであり、一人称や自称にもよく使われます。 これは 筆者 とか著者、絵描き・字書き なども同様でしょう。
なお ネット の世界では、何かを作ったり発表した人を 主 (ぬし) と呼ぶこともありますが、これも作者とおおむね同じ意味で使われることがある一方、単なる発表者やネットに アップ しただけの人を指すこともあり、判断は微妙です。