RPS…同人誌ショップなどでも作品カテゴリ名称として言葉と意味が広まってきています
「RPS」 とは、Real Person Slash (リアル パーソン スラッシュ) の略語で、直訳すると 「実在の人物による 「スラッシュ」、およびそれを取り扱った作品や 同人誌 の意味となります。
「スラッシュ」 とは カップリング の表現の際に使う 「×」 の英語表記ですが (海外では 「×」 の代わりにスラッシュ、「/」 を使います)、これが転じてカップリングの代名詞となっています。 リアルパーソンは 「実在の人物」 という意味ですから、同人用語 で云う 芸能同人 (ナマモノ同人)、つまり芸能人、アイドルやタレント、お笑い芸人や歌手、役者さん、声優さん、スポーツ選手、アナウンサーなどを 二次創作 の対象とする 同人 の ジャンル を指す言葉となります。
半なま同人、いわゆる ドラマ同人 (実在の人物による演技を伴う創作物 (テレビドラマや映画、特撮番組、舞台、パフォーマンスなど) を、これに含む場合もあり、その場合も 「RPS」 と呼びます。
取り扱い注意の言葉だったり、注意喚起の言葉だったりする RPS
この RPS、一時期は パスワード請求制サイト や URL請求制サイト などで、パスワード や URL を発行するための クイズ に使われるなどして ネット のそこら中に 「○○を英語で云うとなんですか?」「RPSって何の略ですか?」 との質問が書き込まれていたものです。 そのような使われ方をしていたので、「取り扱い注意」 の同人用語の代表みたいなものでしたね (このサイトでも、あえて長らく説明はしていませんでした…)。
その後 2006年頃からは同人誌の 表紙 に注意書きの一種のような扱いで掲載する 同人サークル が増えたり、書店委託 を行っている同人誌書店の店頭や通販サイトなどで売り場名や カテゴリ の名称として 「RPS」 がよく使われるようになるなどして、概念 や言葉が大きく広がっています。 それに伴い、このサイトでも用語として掲載してご説明することにしました。
様々な問題をはらむ難しいジャンル 「RPS」
RPS のような言葉が 「取り扱い注意」 と呼ばれ、それらの作品が J禁 や P禁 などとなっているのは、しばしば芸能同人が やおい 表現 (同性愛表現/ BL (ボーイズラブ) とも) を含む、しかも 18禁 な作品だったりするからですが、「芸能同人」 の持つ危うさや問題点などは、芸能同人項目で解説がありますので (こちら)、ぜひお読みいただけたらと思います。