マンガや小説、文章を読む人…「読者」
「読者」(どくしゃ) とは、マンガ や 小説、ライトノベル などの文章をはじめ、書籍類や 同人誌 などを読む人、楽しむ人のことです。
単に 「文字を読む人」 あるいは 「文字を使った創作物の消費者」 という意味で使う場合もあれば、それに関連して、文学理論・批評の際に 文章を作る人 (生産者) と、それを受け取る人 (受容者) とに分け、文学論理上欠くべからざる要素として捉える場合もあります。
例えば作品を理解するために一定レベル以上の知識や教養、読解力が必要な作品の場合、単に 作者 が作品を作っておしまいではなく、それにふさわしい読者がいてはじめて作品として成立する、完成するといった考え方をする場合もあります。 こういった考え方は、工業製品や道具などにおけるユーザーや消費者といった考え方とも似たものですが、その指し示す幅は、少々読者の方が広いかも知れません。
なお特定の個々人を読者とする場合もあれば、不特定多数の読者をひとまとめにして想定する場合もあり、この場合は 「読者層」 といった表現を行う場合もあります。 現実に存在するかどうかも分からない読者を、作者が指し示す場合もあります。 また特定作品や出版物の熱心な読者、ファン などは、とくに 「愛読者」 と呼びます。
書き手と読み手が集う同人の場では…
同人 の世界では、読者 (読み手) と 作者・作家 (書き手・描き手) の距離が近く、またしばしば両者を強く兼ねている場合が多いため、「自分では作品を作らない」 という人を、とくに 読み専 や 買い専 と呼んだり、同人イベント の参加形態のひとつである 一般参加 になぞらえ、一般参加組 などと呼ぶ場合もあります。
なお アニメ や 映画 などの映像作品の場合は視聴者、ラジオや音声ドラマの場合は聴取者・リスナー、演説や演劇、コンサートの場合などは観客や聴衆などと呼び、それらを合わせてお客さんなどと呼ぶ場合もあります。