同人用語の基礎知識

視聴者

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テレビを観たり動画を見たり、番組に参加したり 「視聴者」

 「視聴者」 とは、テレビ番組や映画など映像を伴う コンテンツ を鑑賞する人々のことです。 視て聴いてる人ですね。 オーディエンスとも云います。 もっとも映画の場合は映画館で視聴する人は一般に観客と呼びますから、もっぱらテレビ番組を視聴する人を指す使い方が多いかもしれません。 ラジオなどの音声の場合は聴取者 (リスナー) になります。

 視聴者が自らをそう名乗ることはほとんどありませんが、テレビ番組の出演者らが呼びかける形でよく使うため、言葉としてはかなり浸透しています。 またテレビ番組がどのくらいの人たちに見られているかの数値である視聴率も、番組や出演者らの人気のバロメーターとして話題に上ることが多いでしょう。 視聴者の行動や嗜好は視聴率の変化や広告代理店などによる調査結果などを通じて、メディア制作にも大きな影響を与えています。

 一方、ニコニコ動画や YouTube といった動画共有サイト投稿 された 動画 の視聴についても同様に使われる一方、生配信 といった リアルタイム での 配信 については慣習的にリスナーと呼ぶケースが多くなっています。 これは映像が伴う生配信の前に広く普及していたネトラジ (ネットラジオ) といった音声配信 (ポッドキャスト) での言葉がそのまま受け継がれてる形ですが、配信者 がトークの中で視聴者らに呼びかける際にも堅苦しい視聴者呼びやあまり使われないオーディエンス呼びより、短くて耳慣れたリスナー呼びの方が好まれている部分もあるようです。

コンテンツを受け取ったり、一緒に作ったり

 テレビであれネットの動画であり、視聴者は情報を受け取るだけでなく、番組の内容や 作品物語 を通じて感情を制作者や他の視聴者と 共有 したり ファン になったり、時にはそのファンが集ってコミュニティを形成したりします。 経済的な部分だけでなく、番組や作品作りそのものにとっても重要な存在感を持つことが多いでしょう。 視聴者参加番組のように、視聴者なしでは成立しない番組もあります。

 とくに 2000年代に入って ネット を通じた 感想 や批判の視覚化や 拡散 がされるようになると、その傾向はますます強まる傾向にあります。 単に番組を見てくれる客だというだけでなく、テレビ番組なら番組制作に携わるスポンサー企業の顧客でもあり、近年は スポンサー問い合わせ など、視聴者側からのアクションも大きくなっています。

 おたく腐女子 の場合、視聴するのは アニメ やドラマ、アイドル関係などの番組が比較的多いのでしょうが、いずれもネット、とりわけ SNS の影響を比較的強く受けがちな存在でもありますし、リアルタイムで感想を述べあったり議論するなどによって、コンテンツの人気が高まることもあります。 積極的に応援したり、推し活 の一環として勝手連的な宣伝や 布教 をしてくれる場合もあります。 逆に酷ければ、炎上 やそれに伴う苦情の 電凸 なども生じるでしょう。 制作側はこうしたフィードバックを注視し、次の作品に反映させることが求められる時代だといって良いでしょう。

 日本には 表現の自由 がありますし、国民の知る権利も憲法にうたわれています。 テレビ局などが何らかの問題を起こしても行政の側は規制には及び腰だし、それは正しい姿でしょう。 とはいえ野放図にすると社会的な影響も大きいわけで、大手メディアが権威化し影響力も強める中、視聴者として国民が監視するという意識も持ちたいものです。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2008年3月10日)
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