同時に、瞬時に 「リアルタイム」
「リアルタイム」(Real time) とは、日本では 「同時」「即時」「瞬時」「逐次」 といった意味で使われる言葉です。 略して 「リアタイ」 と呼んだり、「RT」 と表記したりします。 「実時間」 をあらわす場合もあります (後述します)。 ごく 普通に 使われる一般用語ですが、おたく や 腐女子 の 界隈 でも同じ意味で使われ、様々な派生語なども存在します。
よく使われるのは、テレビ番組などを録画による放送後視聴ではなく、放映した時間に同時に視聴する云い方でしょう。 「生視聴」「同時視聴」 とも呼びます。 この場合の対義語は 「録画視聴」 や 「タイムシフト視聴」 となります。
また マンガ などの出版物の場合、手にする日時が必ずしも全く同時ではありませんが、単行本などではなく雑誌に掲載されたものを書店やコンビニで手にして読んでいたという意味でも使います。 この場合は雑誌リアタイ派を 「本誌派」、単行本で読む人を 「単行本派」 と呼んだりします。 放送と異なり雑誌などの出版物は発売前に入手できることもあるので、その場合は 「フラゲ (フライングゲット)」 と呼ぶこともあります。
同じ意味で、昔のテレビ番組や映画、出版作品などを発表当時に見ていたという使い方もします。 この場合、「当時リアルタイムで見ていた人たち」 あるいはその年代とのとの意味で 「リアタイ世代」 と呼んだりします。
また他の物と比較する中で、速度が速い、同時だという部分に注目した云い方に 「リアルタイム性」 という言い方があります。 例えば手紙 (郵政メール) に比べて 電子メール はリアルタイム性が高いとか、掲示板 に比べて チャット はリアルタイム性に富むといった言い回しです。 さらに 「逐次」 という意味で使うこともあります。 対義語は 「一括」 で、例えば翻訳や変換などを後でまとめて行うのではなく、入力した瞬間に逐次行うことを 「リアルタイム翻訳・変換」 と呼ぶなどです。
ゲームにおける 「リアルタイム」
一方、ゲーム などではゲーム内時計を基準にした 「プレイ時間」 を記録するものも多いので、それとは別に プレイヤー の実プレイ時間を計ることをリアルタイム (実時間) と呼ぶこともあります。 ゲーム内時間ではなくこの実時間の速さを競う遊び方として、RTA (Real Time Attack) があります。