深夜のラジオ放送から動画による配信者まで、聞いて楽しむ 「リスナー」
「リスナー」 とは、英語の listener のこと、聞き手や聴く人、聴衆といった意味の言葉です。 聴取者とも呼びます。 ラジオを聴くとか音楽を聴くとか、もっぱら音声で配信・表現されるものを耳で楽しむ人を指します。 おたく や 腐女子 に近いところでは、深夜に放送される若者向けのラジオ番組を聴く人などを指して使われることが多いでしょう。 テレビ番組や動画配信など映像もあるものについては、視聴者と呼ぶこともあります。
なお同じラジオ放送でも、1970年代末から1980年代にかけてブームとなった BCL (海外の放送を聴く 趣味) などの場合は、受信者 (ワッチャー) と呼ぶこともあります。 こちらはアマチュア無線 (ハム) などの送信・受信といった 概念 を持つ世界の影響が色濃く反映したもので、アマ無線などと同様に放送局へ受信報告書を送ったり返礼に受信確認書 (ベリカード・QSL カード) が発行されるなど、いわゆる一般のラジオ放送とはまた違った独自の言葉やルール、文化を持っていました (一般のそれと同じように ファン が番組やパーソナリティー宛に 投稿 や楽曲のリクエストを送ると云った文化ももちろんあります)。
映像もあるのに聴く人っておかしくない?
言葉としては英語由来の 普通 の日本語ですが、とくにおたくや ネット の関係で近年になってよく使われるのは、ニコニコ動画や Youtube といった 動画共有サイト において、ライブ・リアルタイム で配信される生放送や生配信 (ニコニコ生放送 (ニコ生) や Youtube ライブ) を見聞きする人でしょう。
これらは映像がある場合も多いため、本来は視聴者とか観客、オーディエンスと呼ぶのが相応しいのでしょうが、まだネットで動画の生配信が難しかった頃、類似の活動にネトラジ (ネットラジオ) や音声配信の時代があり、その頃の言葉がそのまま引き続き使われるようになっています。 配信者・生主 によっては視聴者とか視聴者さんと呼ぶ人もいますが、言葉として長いしちょっと固すぎるので使いにくい部分もあるのでしょう。