同人に関わる人のうち、創作活動を行わない人たちのことです
「読み専」 とは、文字通り 「読みが専門の人」、すなわち、自分では 絵 や マンガ、小説や ラノベ や文章などの執筆作成を行わず、もっぱら他の人の作品を読むだけの人、あるいはそういう場合を呼ぶ時に使う言葉です。
また特定のある ジャンル では同人活動を行ったり 同人誌 を発行したりしているものの、別のジャンルでは 「読み専門です」 というような感じで使う場合もあります。 「メインジャンルは健全系のギャグで、エロは読み専です」 のような感じですね。
似たような意味の言葉に 買い専 や 聴き専 も。 なお絵や文章の苦手な人が、しなくていい卑下をして 「やらずぶったくり」 などと自分で云う場合もあります…。
買って読むだけで申し訳ない…と思う人も多いようですね
同人に限らず漫画の世界では、「描き手」 と 「読み手」 がいて始めて完結しますので、別に 「読み専門」 で卑下する必要はありませんし、また同人に関わる人の過半数以上が読むだけの人だったりもするんですが、商業誌の世界と違い、描き手と読み手の距離が極端に短いので、周りに創作活動している人ばかりがいたりすると、ちょっと肩身が狭く感じる人もいたりするんでしょうか。
一般的な 同人イベント の参加には、大きく2つに分けると サークル参加 と 一般参加 があり (他にも色々な参加のスタイルがあります)、あくまで 「参加者」 であって、客だと威張る必要もなければ、卑下する必要もないと思います。 同人活動を行っている 同人サークル や 同人作家 にとって、イベントごとに顔を見せて自分の作品を手にしてくれ、さらに軽く親しい挨拶を交わしてくれる 読者 の存在は、本当にありがたいものです。
みんなで作るイベントですから、他者への配慮は必要ですが、自分が参加したいスタイル、自分にできる参加のスタイルで楽しめたら素晴らしいですよね。
あなた描く人、ぼく読む人
1975年8月にハウス食品の即席ラーメン 「ハウス シャンメン しょう味」 のテレビコマーシャルで使われたキャッチコピー、「わたし作る人、ぼく食べる人」 が当時問題に。 これは女性がラーメンを作り 「わたし作る人」 としゃべった後、男性が 「ぼく食べる人」 としゃべってそれを食べるのを、「料理や家事は女がやるものだと決め付ける、男女差別に基づく内容だ」 として、市民団体などが批判したものでした。
CMはその後すぐに打ち切りとなり、ちょっとした社会問題のような扱いの 「事件」 となってしまいました…。 これを転じて 「あなた描く人、ぼく読む人」 なんてうそぶく人がいたりしますが、あんた年齢いくつなんですか? と。