同人用語の基礎知識

ブロック (ネット)

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はみ出し禁止…縁切りの意味でも…「ブロック」

 「ブロック」 には様々な意味や使い方がありますが、ここでいうブロック (Block) は、守りを固めてガードする、遮断する、排除するといった意味で使われる言葉となります。

 日常生活でもごく 普通に 使われる言葉ですが、同人 の世界では 同人イベントサークルスペース で、隣の サークル のハミ出しや迷惑行為から身を守るとか、ネット で迷惑行為を行う人、荒らし などから ホームページ (ウェブサイト) や ブログ掲示板 などを守ったり、迷惑な 書き込み を排除する、アクセスを禁止するといった意味で使う場合もあります。 またそうした状態は ブロッキング とも呼びます。

 なおこれとは別に、「部品」 や 「カタマリ」 との意味でブロックを使うこともあり、同人の世界で イベント会場 において、サークルスペースが複数集まった が、さらに複数集まった状態を 「ブロック」 と呼ぶ場合があります。 コミケ など大きなイベントで使われ、方角をあてて 「東ブロック」「西ブロック」 などと呼ばれます。 ちなみにブロックが複数集まると 「地区」 になります。

ミニブログ 「ツイッター」 における 「ブロック」

 一方、日本では2009年頃から利用者が爆発的に増加した短文投稿型のミニブログ、Twitter (ツイッター) でもブロックという機能があり、さらにこれが転じた形で ツイッター用語 から、ある種の ネットスラング なども登場しています。

 ツイッターでは、ユーザー同士が相手を フォロー してつながりを持つ (フォロワー になる) と、相手の ツイート投稿) や転載である リツイート などが自分の タイムライン に表示されて、そのまま読むことができるようになります。

 ブロックはこれを断ち切るもので、自分から相手へのフォローが解除されるのはもちろん、相手から自分へのフォローも強制的に解除され、それ以降はフォロー登録自体もできなくなります。 またブロックした相手への返信 (リプライ) もできなくなり、つまり 「相手が存在しないも同様」 の状態にできてしまうのですね。 これを回避するには、ブロックを解除してもらうしかありません。

 悪意を持った迷惑ユーザー、スパム 業者などの迷惑ツイートもありますから、こうした機能は使い方によってはとても便利なものでしょう。

とはいえ、ブロックすると相手がどう思うか考えるとできなかったり…

 フォローは好きな時にいつでも登録したり解除したりができるものですが、一度つながりを持つと、それを切るのが心情的に寂しかったり、相手に悪いと感じられ躊躇してしまったり、逆にフォロー解除された側は一方的に関係を断ち切られて不快に思う人もいるようです (まぁ気にしない人が大半なのでしょうが)。

 ましてそれがブロックとなると、人によっては 「わたし、ブロックされなきゃならないような悪いことした?」 的な怒りも生じ、度々揉め事なども起こっているようです。

 これが転じて、ツイッターやネットの外でも、「友達の縁を切る」「絶交する」 という意味の若者言葉として、ブロックが使われるようになっています。 これはフォローを解除する リムる・リムーブ なども、同様です。

「アンフォローはブロックで」 とは?

ツイッターのフォロー解除関係用語
アンフォオー相手へのフォローを解除する
リムーブ相手からのフォローを解除する
ブロック双方のフォローを同時に解除する

 フォローを外すことを アンフォロー とも呼びますが、たまに 「アンフォロー・フォロー外しはブロックで」 というメッセージを掲げるユーザーに出会います。

 これは 「相互フォローで相手がアンフォローすると、相手からこちらへのフォローは切れるのに、こちらから相手へのフォローは残る」 のを避けるためのものです。

 「完全に縁を切りたい」「絶縁状」 という強い怒りや意思表示として掲げている人も中にはいるのでしょうが、あまり他意はなく、相互フォローをモットーにフォローしている人が、「こちらからアンフォローするのは面倒だから、一緒にやれるブロックでお願いします」 程度の意味だったりもします。

 こうした宣言をする人が多い背景には、「フォロワーの数が多いほうが偉そう」「芸能人みたいに、フォロー数が少ないのにフォロワー数が多いのは人気者みたいでカッコイイ」 みたいな空気が人によって温度差はあるものの存在している中、相互フォローを宣言しているユーザーにフォローをした後こっそりアンフォローして、「フォロー数を減らしつつフォロワー数を水増ししたい」 というユーザーも、少なくないからです。

 別に相互フォローをモットーにしている人が、「フォロワーは多いほどいい」 と必ずしも考えていない場合も多いのですが (友人らの間で片道フォローを認めると好き嫌いや義理がハッキリ出てしまって嫌だから、フォローそのものに好みの反映はさせず平等に対応します…との意思表示だったり、単に色々な人とつながりたいなど、人それぞれの理由があります)、様々な考えを持つ大勢の人間が参加する情報コミュニティだけに、ひとつの機能や言葉にも、様々な意味や使い方があるということなのでしょう。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2011年2月22日)
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