時間軸で流れるツイートを、話題ごとに見やすく整理 「ハッシュタグ」
Twitter で広まる 「ハッシュタグ」 |
「ハッシュタグ」(Hash Tag) とは、ネット で人気のミニブログ Twitter で利用者らが使う、「書き込み、投稿 (ツイート) のグルーピング・抽出・共有」 のための投稿ルール、機能のことです。
半角英数文字で構成され (2011年7月13日から、全角や日本語も対応)、自分のツイートの中に埋め込む使い方をします。 文字列先頭にシャープ (#) をつけることから、#タグ と呼ぶこともあります。
当初は一部利用者らの自発的な取り組みでしたが、その後 Twitter 社でも 公式 にこうした使い方をアナウンスするようになっています (後述します)。
情報やコメントの共有がはかれる、べんりなハッシュタグ
Twitter では、それぞれの利用者らは自分の アカウント 画面から時間軸にそって投稿を行い、それらの投稿は自分や自分を フォロー、リストアップしている利用者らの タイムライン (TL) に、時間軸にそって表示されるだけです。基本的には古い投稿は画面下に、新しい投稿は上に表示されますが、利用者ごとの切り分けはできても、話題ごとの切り分けはできませんし、多くの利用者を横断してひとつの話題だけでまとめることもできません。 またフォローやリストに入れていない利用者らの投稿も、一括して閲覧するのが難しくなっています
そこで利用者らは、Twitter のキーワード検索機能を利用し、特定の話題には特定の文字列を含めることで、検索によって投稿 コメント のグルーピング、取りまとめができ、不特定多数で共有できるような工夫をすることになりました。 それがハッシュタグになります。
同じハッシュタグをコメント中に挿入したツイートは、検索によってひとつの グループ としてまとめられますが、これにより、同じ ジャンル や似たような カテゴリ の話題が見やすく一覧表示され、多くの利用者らを横断して閲覧することができます。 こうした状態をとくに、クラスタ (クラスター/ Cluster) と呼ぶこともあります。 単にツイートや情報を共有するだけでなく、自分の好きなカテゴリの話題に登場する利用者を探し、フォローする手助けにもなるでしょう。
ハッシュタグ、具体的な使い方は…?
東北地方太平洋沖地震に関して(2011年3月12日) 震災翌日には Twitter によって 公式 の ハッシュタグが整理された |
ハッシュタグの具体的な記述方法としては、例えば 同人 の話題なら 「#doujin」、アニメ の話題なら 「#anime」、おたく な話題なら 「#otaku」 などとなります。 これを自分のツイートの本文中に挿入します。 全角や日本語を使う場合は、前後をスペースで区切る必要があります。
こうしたハッシュタグはたくさんあり、様々な利用者や ファン によって、作品タイトルやタレントごと、あるいは地域やツイートの目的ごとに様々なハッシュタグが提唱されています。 これにより、Twitter の利便性が大きく向上しているといって良いでしょう。
当初は一部の利用者らの自発的な取り組み、非公式なローカルルールでしたが、後に Twitter 自身が公式・公認のハッシュタグを整備し、利用方法のガイドラインなどもアナウンス。 現在では公式な Twitter 利用法のひとつとして確立しています。
とくに大事件や大災害など、その話題に対するツイートが爆発的に増大し、様々なハッシュタグが乱立する状況になると、救助要請や安否確認などの 「緊急時の情報共有に必要な実用的ハッシュタグ」 などは、Twitter 社が公式ハッシュタグを指定することで、迅速でスムーズな情報の共有を助けています。
興味のある話題でどんなハッシュタグが利用されているか、調べてみましょう
ハッシュタグは誰でもつくることができますが、限られた文字列の奪い合いとなっているキーワードもありますし、基本的には早い者勝ちの世界となっています。 しかし自分で新しいハッシュタグをいくら作っても、利用する人がいなければ意味がありませんし、すでにメジャーなハッシュタグが存在するのに、それと同じ用途のハッシュタグを新しく作っても、話題が分散・混乱して、ハッシュタグ本来の意味がなくなってしまうでしょう。
Twitter 人気と共に、ハッシュタグの情報共有をはかるサイトなども登場していますし、これらを使い、賢くハッシュタグの利用ができると良いですね。