人気も知名度も抜群、でも大衆化しすぎてる場合も… メャージャンルです
「メジャー」(major) とは、英語で 「重要な」「主要な」「大きい」 といった意味で用いられる言葉です。 特定の分野や ジャンル・カテゴリ の中で、特に大きな知名度や影響力を持つものを指します。 対義語は マイナー (minor)、あるいは アングラ (Under Ground) です。 単に専攻するといった意味で使われることもあります。
日本でもよく使われるのはスポーツの世界でしょう。 野球ではアメリカで有力な30球団ほどが所属するメジャーリーグ (MLB) を文字通り 「主要なリーグ」 として表現するために用い、メジャーの下位に位置するリーグをマイナーリーグとして区別します。 いわゆる大リーグ (ビッグリーグ) はメジャー・マイナー全てのカテゴリを含めた云い方ですが、よほどのことがない限り日本でマイナーリーグが一般の話題に上ることはなく、おおむねメジャーリーグと大リーグが同じような扱いをされがちでしょう。
この他、日本プロサッカーリーグにおける Jリーグ (JFL/ J1、J2、J3) 及び地域リーグその他や、競馬におけるレースのクラス分け (上位となる重賞レースの GT、GU、GV からリステッド、オープン特別、3勝クラスなど) も、上位と下位とを分ける意味でメジャー・マイナーを使う場合もあります。
また音楽の理論において、明るくて楽しい印象を与える音階をメジャースケール、逆に暗かったり悲しい感じの印象を与えるものをマイナースケールと呼びます。 Cメジャー (C、D、E、F、G、A、B の7音からなる音階) とか Eマイナー (E、G、B からなる三和音) みたいなやつですね。 さらに音楽活動をする人やバンドなどが活動する場として、商業 全般や大手音楽レーベルに所属したりそこからデビューすることをメジャー、非商業や独立系の小さなレーベル、インディーズ (indies) や 同人 でのそれをマイナーと呼ぶこともあります。
単独のジャンルコードが与えられたり…同人におけるメジャージャンル
おたく や 腐女子 に近いところでは、マンガ や アニメ の 二次創作・ファンアート の中で、同人イベント でその 作品 単独の ジャンルコード を持つような大きな作品や人気ジャンルをメジャーと呼ぶこともあります。
その中でもとくに人気があって盛り上がっているジャンルは旬ジャンルと呼ばれますが、必ずしも旬ジャンルが単独のコードを持っているわけではありません。 ある程度の期間に渡って継続した人気や 需要 を得なければ、そう簡単に単独コードが付与されることはありません (逆に一度コードが割り振られると人気が落ち着いてきてもそれなりに続いたりもしますが)。 別に作品そのものに上位下位などはありませんが、人気やジャンルとしての実力を表すものでもあるので、活動してきた 自ジャンル が単独コード落ちすると、ちょっと切ないものがあります。
一流とか成功を収めるといった俗語的な表現もされるメジャー
「メジャー」 という言葉は使用される文脈によってさまざまな意味を持ちます。 有名と無名、多数派と少数派、大きな舞台と小さな舞台、上流と下流、一流と二流 (あるいはそれ以下)、全国区と地方区、グローバルとローカルといった階層を示すのに便利なため、様々な俗語的な表現が使われます。
例えば 「メジャーになる」 と云えば、「成功して有名になる」「這い上がって檜舞台に立つ」 といった意味になりますし、「メジャー化した」 なら誰でも知っている存在になる、大衆化するといった意味になります。 反対にマイナーは 「知る人ぞ知る存在」「マニアックな存在」 など好意的な意味になることもありますが、人気がない、落ちぶれているといった ネガティブ な意味で使われることも多いでしょう。
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