あたしの絵、需要あるかな…やっぱないかな… 「需要」
「需要」 とは、求められること、何らかの物品に対する 「供給 されれば購買される」 という裏付けのある必要性、欲望や欲求、願望を指す言葉です。 英語で 「ニーズ」(Needs) と呼ぶこともあります。 また実際に購入し消費される需要を実需 (実需要)、そうでない場合を仮需 (先物取引などにおける未来予測に基づく需要) や需要予測などと呼ぶこともあります。 このあたりは使われる場によって意味や ニュアンス はかなり変わります。
もっぱら経済用語やエネルギー関係、ビジネス用語として用いられる言葉となり、対義語は前述した 「供給」 で、合わせて需給 (需要と供給) と呼びます。
おたく・腐女子界隈ではよく使われる 「需要と供給」
この言葉自体は別に 同人用語 などではなく、日常会話でも 普通に 使われる一般の言葉ですが、おたく や 腐女子 の 界隈 では、自分の好きな コンテンツ や 推し に関する作品や商品が世の中や ファン の間で求められているか、自分の作品を欲しいと思ってくれる人がいるかどうか、「人気」 や 「評判」「受け入れられるかどうか」 の意味でも広く使われることが多いでしょう。
別に 「需要あるのかな」 ではなく、「人気あるのかな」「欲しい人いるかな」「見てくれる人いるかな」 でも良いのですが、あえて堅苦しい経済やビジネスの言葉を使うことで、逆に客観的で柔らかな印象を与えるようなニュアンスはあるかも知れません。 「人気あるかな」「ない」、「見てくれる人いるかな」「いない」 よりは、「需要あるかな」「ない」 の方が、意味は同じでも言葉が上滑りしている分、まだちょっとだけ救いがあるような気もします。
なお実際のビジネスの分野では、需要と供給は切っても切れない関係にあるだけでなく、しばしば一方がもう一方を牽引したり逆に押しとどめたり離散させる効果があります。 例えば人気があって需要が極めて高くても、供給が滞れば熱が冷めてしまうこともあるでしょうし、逆に供給が少ないことで飢餓感から需要がさらに高まり、人気が上昇することもあります。
こうした傾向は実際の需要とは離れた社会的な空気や 雰囲気 で一方に暴走し加熱することもよくあり、大きくはバブル景気などもそうですし、身近なところでは 品薄商法 や ハングリーマーケティング、あるいは旺盛な需要によって生じる価格高騰を見込んだ 転売 などもあります。