需要に対して多すぎても少なすぎてもだめな 「供給」
「供給」 とは、使用・販売・交換のために必要に応じて物品を市場に出すこと、提供することです。 経済やエネルギー関連でよく使われる言葉で、供給を行うものは供給元や供給源、あまりに供給が多すぎる状態は供給過多、逆に供給が過少な場合は供給不足などと呼びます。
対の 概念 として 「需要」(供給されれば購買されるという裏付けのある要求) があり、併せて 「需給」(需要と供給) と呼ぶこともあります。
ごく 普通 の日本語であり日常生活でも使われますが、おたく や 腐女子 の世界の場合は、自分の好きな コンテンツ や 推し に関する作品や商品が新しく作られたり販売されることを指します。 また 同人 の世界で 自ジャンル の 同人誌 などが出されることや、ネット で好きな キャラ の イラスト などが発表されることを供給と呼ぶこともあります。 これらを提供する 公式 や 二次創作 の サークル・絵師 なども供給元や供給源と呼ぶことがあります。
好きな作品や推しのグッズをもっと…もっと…でもやりすぎると…
供給自体は一般用語ですが、おたく・腐女子の 界隈 で 「新作が欲しい」「よこせ」 といった使われ方がされる中で、ちょっとズレた使われ方をする場合もあります。 例えば供給が少ない場合に 「もっと欲しい」 と主張するなら 「供給して」「供給しろ」 が普通の使われ方ですが、「供給よこせ」「供給を施せ」 みたいなあえてズレた、ちょっと変な日本語の云い方になったりもします。
逆にいくら好きとはいえファンが追いきれないほどの大量の商品や作品が乱発されることを 「供給過多」 といいます。 ファンとしては嬉しい反面、その全てを手に入れたり見ることができなくなり、「推し疲れ」 とか 「課金疲れ」 といった状況に陥って一気に対象への熱が冷めるような結果となることもあります。 供給のやりすぎは商品なりの価格が下がるだけでなく、長年ついてきたファンをも失うリスクある行為だと云えるかもしれません。