需要はないかも知れませんが…マイナージャンルです
「マイナージャンル」 とは、文字通りマイナー (知名度や認知度が低い、あまり重要だとされてない、少数派、小派閥) な 作品ジャンル、カテゴリ のことです。
マニアックであまり一般に知られていない作家の作品や、そのカテゴリのものだったり、愛好者や ファン が極端に少ない 地味 な作品、古くて忘れ去られていたり、重要視されていないような作品や、そうした作品のカテゴリを呼びます。 「弱小ジャンル」「ピコジャンル」 とも呼びます。 また 「マイナー」 の対義語は 「メジャー」(Major) です。
相対的にメジャーとの比較表現として使われることも多く、当然ながら絶対値ではなく、あくまで相対値で使われる言葉ですね。 「○○はメジャーだけど、△△はマイナーだから」 なんて使ったりします。 また カップリング で 受け と 攻め の方向が主流派と逆方向 (逆カプ) だったりした場合にも、マイナージャンルだと表現する場合があります。 その場合、人によっては 「需要 はないかも知れませんが」 みたいなエクスキューズを入れるのが お約束 です。
1ジャンル1サークルなんて超マイナージャンルも
ところで 同人 の世界でのマイナージャンルと云えば、そのジャンルで活動しているサークル数が、他と比べて比較的、あるいは極端に少ない作品ジャンルのことなのですが、1ジャンル=1サークル と云ったあまりに極端な例も決して珍しくはないようです。 趣味 を語らう仲間がいないのは寂しいですが、自分の好きに完全一致する作品がなくて 「もう自分で描く (書く) しかない」 という状況の果てなのでしょうし、その潔さは見ていて感動的ですらあります。
なかなか目立つチャンスのないマイナージャンルですが、もし自分の趣味にピッタリくるサークルと出会えたなら、同好の士としてこれ程嬉しいことはないでしょうね。 深くて濃いことに一定の価値がある 「おたく」 の世界では、マイナーはむしろ評価材料だったりしますし (ただし人気のあるメジャーな作家さん (実力や 「華」 があることが多い) があまり手を出さないので、そこを残念に思う人は多いようです)。
なお大昔の マンガ や ゲーム などの作品の 二次創作 だったりした場合は、それを含めて全体で 「レトロマンガ」「レトロゲーム」 なんてジャンルやカテゴリに区分されますし、コミケ のような大規模なイベントだと、本人がかなりマイナーだと思っていても、意外や同好の者が隠れて結構いたりして、本当の意味でのマイナージャンルは、思ったよりは少ないものです。
ネット の世界もそうですが、「こんなマイナーなものに興味のあるのは俺だけだな…」 なんて思っていたら、自分よりはるかに詳しい人間が世の中に何人も当たり前のようにいて驚いたりしますが、おたく の世界は本当に広くて深いです。
コレクション、マニアックな評論、研究系サークルにマイナーさんが…
ところで実際の同人サークルなどの傾向ですが、一概には云えませんが、マニアックな評論や研究系の 同人サークル さんに、こうしたジャンルで活躍しているところが多いようです。 コレクション アイテム系 のサークルなどだと 「こんなものを集めている人がいたのか!」 なんて驚くこともあり、本格的なマイナージャンルがそこそこ存在します。
ある意味では、そもそもがマスメディアに乗っている アニメ やゲーム、マンガなどでは、純粋な意味のマイナーは存在しないのかも知れません。