伝えたい、この思い… 「メッセージ」
「メッセージ」(message) とは、情報や思想、感情などを他者に伝えること、またそのための手段を指す言葉です。 情報や思想、感情そのものを指すこともあります。 英語の message そのものは伝言やことづてを意味する言葉ですが、単に連絡の意味になったり、芸術・文芸といった 作品 における テーマ や主張、伝達する内容を指すこともあります。 それらが高かったり深かったりする場合は 「メッセージ性が高い」 などと表現します。 略して 「メッセ」 と呼ぶことあります。
伝え方には様々な方法があり、絵 や文字や言葉によるもの、行動や態度によるものなど、視覚的、音声的なあらゆる方法が用いられます。 例えば同じ 「好きだ」 という言葉によるメッセージも、相手がじっとこちらの目を見ながらするのと、よそ見しながらするのとでは、意味がまるで異なることもあります。 またそもそも 「好きだ」 という感情を伝えるのに言葉は必要ないかも知れません。 恋愛ものを描く際には全体の演出までを考えないと、不自然になったり冗長だったり陳腐なものになったり、感情移入 を妨げるものになってしまうかも知れません。
それぞれの状況や個々人が持つ文化や 環境 によって ニュアンス もまるで変わるため、効果的なメッセージを作成・発信するためには、相手の理解度・感情を考慮することが重要です。 また1対1で個人が個人に向けたものもあれば、個人から大衆へ、大衆から個人へなど規模も様々で、一層の想像力が双方に求められるといっても良いかもしれません。
日常生活における会話や書き物、ネット を使った情報のやり取り、創作物を通じた発信、何らかの プロモーション など、世の中にはメッセージが溢れています。 中にはそれと分からないように隠して仕込む場合もあります。 その場合は、隠しメッセージとか裏メッセージ (あるいは隠しテーマ・裏テーマとか) と呼ぶこともあります。
隠された意図を正確に感じ取るのは難しいものですが、創作物で 作者 が仕込んだ本音が感じられると嬉しいですし、逆にビジネスや何らかの政治・思想・宗教に関する裏の主張をかぎ分けることができれば、誤った情報に踊らされることも減らすことができるでしょう。 視覚情報だからといって目だけで味わったり確認する、音なら耳だけでそうするのではなく、五感の総動員が求められることだってあるでしょう。
メールとショートメッセージ、メッセンジャーアプリ
一方、単純に情報伝達のための道具として用いられるサービスやその機能を指して使うこともあります。 例えば メール や携帯電話などの モバイル 端末を使ったショートメッセージ、メッセージのやり取りを中心としたサービスやアプリ (メッセンジャー) が代表的です。 あるいは SNS などのコミュニティサービスで、1対1のプライベートなやり取りをする機能 (例えば DM (ダイレクトメッセージ) もあります。 これらはおおむね双方向性があり、送り手からの発信だけでなく、受け手からの反応やフィードバックも含まれます。