他のユーザーのツイートを再投稿…「リツイート」
「リツイート」(Retweet) とは、ミニブログ Twitter (ツイッター) において、自分以外の利用者が行った ツイート (つぶやき) を、引用転載の形で再投稿することです。 略して 「RT」、あるいは 「リツイ」 などと呼ぶ場合もあります。
元々は、他のユーザーが 投稿 した面白いツイートや役に立つツイートなどを、自分の フォロワー に紹介・共有 (シェア) するためのもので、当初はツイッターの 公式 なサポートがされておらず、利用者が全文もしくは一部を転載 (コピペ) の形で行うものでした。 その後、公式にリツイート機能が実装され、前者を 非公式リツイート、後者を公式リツイートと呼んで区別するようになっています。
公式にしろ非公式にしろ、オリジナル となる最初のツイート投稿者のユーザー名をつけるのが当然のマナーとなっていますが、機能に違いがあり、また再投稿や 共有 ではなく、単に 「他人の面白いツイートをパクる、盗む」 といったモラルの上で問題となる使い方も発生。
現在はサポートされている公式リツイート機能のみを行い、かつ元ツイートのユーザー名の削除などは行わないことが、当たり前のルールやマナーと認識されています。
公式と非公式、2つのリツイートの違い
公式リツイートが実装されたのは2009年11月 (日本語版は2010年1月22日) からです。 非公式リツイート (コピペによる再投稿) との最大の違いは、リツイートされた元のツイートが投稿者によって削除された場合にリツイートも同時に削除される点と、誰がリツイートしたか、システムで簡単に把握できる点でしょう。 これは 「元のツイート主が自分のツイートを継続して管理できる」 ということでもあります。
非公式リツイートは、誰がリツイート (コピペ) したかは、文章の文字列などで検索しないとわかりませんし、元ツイートを削除しても、そのままツイート上に残ってしまいます (実際は、過去のツイートを記録・保存する外部サービスもたくさんあるので、完全に消すことはどちらにせよ無理ではありますが)。
自分の投稿が管理できず独り歩きしてしまうこと (晒上げ るつもりでわざと非公式リツイートするユーザーも多い)、内容の一部を改竄されてしまうという怖さがありますし、面白いツイートを盗まれてしまった (パクツイ) という不快感もあります。 ツイッター側で公式に機能が追加された以上、こちらを使うのが正しい使い方と云えるでしょう。
自分の投稿がリツイートを避けるためのリツイートの利用
通常のリツイートは、前述した通り、自分のフォロワーに面白いツイート、役に立つツイートを共有・紹介するためです。 しかしこれとは異なった使い方をする場合もあります。 例えば 「リツイートによる代弁」 は、代表的な使い方でしょう。 つまり自分と同じ意見を、別のユーザーのツイートを使って代弁するわけです。
相手が有名人やその話題の専門家ならば、自分でツイートするより説得力が増しますし、リツイート数が多いツイートはそれだけで注目されますから、支援のつもりでリツイートを実施するユーザーも多いものです。 さらにその考えや意見が仮に誤っていた場合は、その発言の責任は元ツイート主が被り、自分自身でツイートするよりは責任回避がはかれる点もありがたいでしょう。
また自分で投稿したツイートは、それがリツイートされた時に自分のツイートとして紹介されますが、他人のツイートのリツイートならば、それを別のユーザーがリツイートしても、自分は大勢のリツイートユーザーの中に埋没することができます。
例えば問題発言をして 炎上 した場合、自分で反論をツイートするとリツイートで 拡散 して 「見苦しい反論をしている」 と 叩かれる 可能性がありますが、自分を擁護している意見をリツイートすれば、単に擁護者がいるとアピールできるだけでなく、クッションにもできるのですね。
コミュニケーションツール・情報発信ツールとして爆発的に利用者が増えるツイッターですが、機能一つとって見ても、利用者の色々な思惑や複雑な感情が見え隠れして、興味深い展開になったり、読んでいて疲れてしまう展開となるなど、様々なものが見えてくるものです。 いずれにせよ不特定多数に意見を発する以上、賢く利用したいものですね。