失いたくないものは小まめに保存・保存
「保存」 とは、そのままの状態を保って維持すること、現状を失わないように取っておくことです。 同人 の世界ではパソコンを使った作業で作業内容を失わないように保存する、ゲーム のプレイ内容を記録・セーブ する、あるいは グッズ などを使わずに美しいまま保持・保管するといった使い方が多いでしょう。 失うことは喪失とか消失、あるいは ロスト です。
なおパソコン作業の保存とか各種データ類の記録が事故などで喪失することのないよう、予備を作って備えることはバックアップと呼びます。 パソコンやデジタル系の道具は記録媒体が故障するなどしてデータやファイルの読み取りが不能になると消え去ってしまい復旧も不可能か極めて困難になります。 いわゆる保存も恒久的な保存とはならず、あくまで一時的な保持・保管と同じです。 バックアップをしっかり作る、それもできれば複数作成してはじめて 「ちょっと一安心」 くらいな感じでしょうか。 可能であれば ネット なども活用し、いわゆる 3-2-1 ルール に基づくバックアップ体制は作りたいものです。
写真や 動画、あるいは イラスト といった 作品 の保存は昔は銀塩カメラフィルムや紙への記録がほとんどでしたが、その後磁気テープや フロッピー といった媒体での保存が始まり、現在は HDD (ハードディスク) などで行う保存が多いでしょう。 しかし HDD などはわりとあっさり 逝って しまいます。 予備として クラウド に保存するのも大切です。 とくに思い出の写真とか動画、思い入れのあるイラストや苦労して作成した文書や 原稿 などを失わないためには、十分に対策を取る必要があります。
何でも 電子化 している時代ですし、大切な写真がごっそり消えてなくなるとか 普通 にあるし、後悔先に立たずというやつですね。 祖父母や父母、自分の若い頃の写真はあるのに (ナカバヤシのフエルアルバムに貼ってある)、デジカメで撮った子供の小さい頃の写真だけ喪失した…なんてことになると、もう目も当てられません。
作業中はこまめな保存が何よりも大切
絵描き にせよ 字書き にせよ、作業に熱中しているとついつい保存を忘れてしまうものです。 そしていきなりパソコンなりが不調になって慌てたりします。 長年パソコンを使っていると誰でも一度や二度は肝を冷やしたり、せっかく作ったデータを喪失して茫然とすることがあるものでしょう。 とくにそれが 締め切り の前だったりすると取り返しのつかない事態に陥ることもあります。 大学の卒論が提出前に消えたなどは、人生を左右しかねません。
生まれた時から、あるいは物心ついた頃からデジタル系の道具が身近にある若い世代の感覚はまた違うのでしょうが、筆者 のようにアナログの時代を知る人間からすると、この 「保存しないと消えてしまう」 という感覚に慣れるのには何度かの失敗で痛い目を見る必要がありました。
何せ紙に描いたものなら火災にでも巻き込まれない限り描いた紙がどこかに必ず残りますし、紛失しても探せば見つかります。 データは本当に跡形もなく完全に消え去るというか、「ないもの」 になってしまいますし、「これまで苦労して何時間もかけて行った作業がきれいさっぱり消えてなくなる」 のが、頭では理解できても実感できませんでした (なので茫然自失になります w)。 最初はワープロの専用機 (シャープの書院派でした) で原稿とか書いてましたが、ヒヤッとしたことが何度もありますし、パソコン時代は HDD まるごとぶっ飛んだみたいなアクシデントが何度かあります。
なお残したいものそのものをそのまま残すのではなく、一部を情報として残すことは 「記録」 と呼ぶこともあります。
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