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w 一つで広がる笑いの世界?

 「w」 とは、「笑い」 という意味の ネットスラング のひとつです。 ニュアンス としては (笑) に近い表現となります。 似たものに 「藁」 があり、「(笑)」 に比べると相手を小馬鹿にする嘲笑のニュアンスが強いとされますが、その後 「(笑)」 にも同じようなニュアンスがつくようになり、その境界線はあやふやです。 他に ワロス、ワロ などもありますが、意味や使いどころはおおむね同じです。

 「(笑)」 自体は ネット の世界で使われる以前から、雑誌のインタビュー記事や書籍類の会話のシーンなどで、「笑い声がしている、笑っている」 といった意味で使われていました。 その後 1980年代の パソコン通信 の時代の 掲示板 などで、自分の発言の末尾に付けて 「笑いながら喋っています」 といったニュアンスで使う記号として広まりました。

 一方、チャット やネットワークゲーム (ネトゲ) のチャットなどで、片手で、あるいは迅速に 「笑っている」「面白いと感じています」 といった コメントレス を付ける必要から、「warai」 や 「wara」「waro」 の頭文字である 「w」 が使われるようになり、その後 2ちゃんねる などでも広く使われるようになりました。

www などと、複数並べて表現する方法も

 その後 「w」 は、数が増えるごとに 「笑える」「笑った」 という意味が強まるような使い方もされるようになり、「wwww」 とか、「wwwwwwwwwwwwwwww」 などと、どんどん数が増える傾向があります。 一般的な意味の 「爆笑」(本来は大きな笑いではなく、大勢が笑うこと) に近い意味となりますが、この 「wwwwww」 が、まるで草がボーボーに生えた芝生のように見えるため、草、芝 と呼んだり、逆に一つだけの 「w」 を、とくに 単芝 などと表現する場合もあります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2003年4月21日)
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