思わず口に含んだコーヒーをモニターに向けて噴射
コーヒー吹いた |
「コーヒー吹いた」「お茶吹いた」 とは、ネット の 掲示板 の 書き込み や、投下 された 画像、フラッシュ、あるいは 動画共有サイト の動画があまりにも面白いため、口にしたコーヒーやお茶を思わずパソコンのディスプレイに向けて 「ブフォオォォォ!」 っと噴出してしまった、つまり 「笑える」「ウケた」 といった意味の賞賛表現です。
パソコンの前に座ってネットを楽しむ時に、傍らに常にコーヒー…って訳でもないのでしょうが、こうした間接的に笑ったという表現は、「腹痛ぇ」 とか 「息ができない」、せせら笑う意味の 「へそで茶を沸かす」 なんかと並んで、ネットに限らずおなじみの表現ですね。
また賞賛表現を強めるために、「コーヒー吹いた、俺のディスプレイどうしてくれる!」「俺のコーヒーを返せ!」 なんて苦情口調にして畳み掛ける場合もあります。
後に 「牛乳吹いた」 とか 「麦茶噴いた」 などと 「吹いた」 と 「噴いた」 が混在したり飲み物のバリエーションが増えたり、さらには 「味噌汁吹いた」「カレー噴いた」「せんべいが飛び出した」 のように、飲み物以外の食品類にまで 「吹いた」 バリエーションが増えました。 掲示板によっては、「毒霧吹いたwwww」 なんて書く場合もあります。
お笑いネタの発表の場が登場してすぐに生まれた表現
成句としてのネットにおける初出ははっきりしませんが、パソコン通信 の会議室の時代には、もうちょっと面倒な書き方、例えば 「ちょうどコーヒーを口にした時に読んだので、思わずコーヒーを噴出してしまい、ディスプレイモニターの 掃除 が大変でした^^;」 なんて書き込みのパターンでしたので、「コーヒー吹いた」 という短く即興的な書き方になったのは チャット の場か、インターネット 掲示板の時代になってからでしょう。 2ちゃんねる などでは、頻繁に見かける言葉となっています。
なお 「はてな」 や 「ニコニコ動画」 などではタグとしても使われ、類似の意味の言葉として、「腹筋崩壊」「腹筋注意」「腹筋クラッシャー」 なんて 「腹が痛い、よじれる」 の意味を持つ熟語や、「息ができない」「呼吸器系損傷」 のように笑いすぎて呼吸困難になるとの慣用句や熟語もたくさん作られています。
工藤ちゃんブー AA の流用も…ただし ニュアンス は若干違います
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ネガティブな意味で流用される松田優作の AA |
これのオープニングで、松田演じる私立探偵の工藤俊作が自分で淹れたコーヒーを口に含んであまりの不味さに噴出す有名なシーンの AA がありますが、後にこれの流用もされているようです。
ただしこの場合は、「コーヒー吹いた」、つまり 「面白くてつい噴出してしまった」「笑える」 なんて使い方をする場合もあるにはありますが、多くの場合は 「そんなバカな!」「これはひどい」 的な、驚きを伴う ネガティブ な意思表示として使われるケースがもっぱらとなっています。