格闘ゲームで必勝の体制に… 「パターンはいった」
「パターンはいった」(パターン入った) とは、格闘ゲームやシミュレーションゲーム (SLG)、リアルタイム ストラテジー (RTS) などの対戦型ゲームで、必勝のパターンに入ること、得意のパターンに入って勝負が決定的になった、詰んだ、といった意味で使われる言葉です。
対COM戦 (AI)、対人戦どちらの対戦の場合にも使われますが、特定のパターンにハメ込む場合、ハメ殺しとか、対COM戦では AI殺しなどと呼びます。
「フラグが立った」 とともに、よく見かける 「パターンはいった」
この 「パターンはいった」 という表現は、おたく や ゲーム の世界以外でも勝負事でよく使われる言葉で、将棋や囲碁、あるいは競馬や格闘技、対戦スポーツの中継などでもよく見かけます。 とくに将棋などは、元々最善とされる打ち手を指す定石やその積み重ねによるある程度定まった勝ち筋があるので、意味や使い方はほんとど同じでしょう。
また ネット の世界で使われる場合には、格闘ゲームで一方がいつもの必勝パターンになるのとの本来の意味以外にも、そこから転じて 「仕込みや準備が整った」「これから○○のターン (順番) が始まる」「本領を発揮する」「フラグ が立った」 といった、もう少し広い意味で使う場合もあります。 例えば笑えるネタ動画、MAD などで、その 作者 のいつもの爆笑パターンにつながる状況で使ったり、いつもの 「オチ」 がそろそろ来るぞ…といった意味で使われたりもします。
一方、似たような ニュアンス のフレーズに 「型にはめられた」(型にはめる) があります。 ヤクザや極道、裏社会の世界特有の言い回しで、金型などに材料を流し込んで同じ規格の製品を作るといった意味から転じ、いつも使っている脅しや甘言、騙しや罠、人脈やルートでターゲットを追い込みがんじがらめにして 「いつもの手口による流れ」 で相手を落とし込むことを指します。 例えば借金を焦げ付かせた相手を型にはめて犯罪に巻き込む、どこからか知り合った頭の弱い女の子を型にはめて性風俗などに沈めるといった使い方や意味になります。 それぞれの行為は追い込みとも呼びます。