色は難しい…その中でも基本中の基本は 「補色」
色相環/ Color Circle/ Color Wheel |
「補色」 とは、ある 色 に対して対照的な色、反対の色のことです。 対照色や反対色、余色などとも呼びます。
色相 (色のこと、具体的には光の波長によって現れる赤や黄、緑、青などのスペクトルによる色の相違) を視覚的にまとめた 「色相環」(Color Circle/ カラーサークル もしくは Color Wheel/ カラーホイール) で、反対側に位置する色同士が補色となり、並べた時にもっともコントラスト (色相や特徴の差) が高くなる組み合わせとなります。
右に 「色相環」 がありますが、赤の反対は緑となり、青の反対はオレンジ、黄色の反対は紫などとなります。 なお 「白」 の反対は 「黒」 になりますが、この場合、白や黒は 「色」 ではないので (色相ではなく、輝度、明るさの差となります)、補色とは呼びません (色相環にも含まれません)。
「補色」 の関係が頭に入っていると…
カラーのデザインやイラストワークなどの際、色相と補色の関係を把握しておくと、コントラストをある程度操ったり、見た目の印象をコントロールしやすくなります。 実際は、ロゴデザインだとか 同人誌 の装丁のデザイン、同人サイトのデザインなどで補色を強く意識するケースが多いものの、人物画などの イラスト などではあまり重視されません。
というのは、例えば人物なら、皮膚は 肌色、唇は赤など、ある程度決まった色がすでにあるため、完全に補色の設計を1からやるのは難しいという点があります。
キャラクターデザインなどで、「補色」 の真価を発揮
ただし キャラクターデザイン のように、新しい キャラクター を色設計から行えるような場合には、例えば 髪の毛 の色と瞳の色の関係、人物のイメージカラー (しばしば、髪の毛の色と同じ) と身に着けるコスチュームの色の関係などで、しっとりと落ち着いた色合いで無難にまとめるのか、エッジが立ったコントラストの高いインパクトのあるキャラにするのか、あれこれ検討するヒントにはなるかも知れません。
また写真などの 画像 を並べて作る本などでは、使用する画像の色合いを補色を考えて調整しつつ並べれば、全体的に落ち着いた誌面になったり、impactのある見せ方も可能になるでしょう。