単に画質だけでなく、演出にも使えます
純粋な黒以外の 色 の 画材 を使った イラスト や、あるいは写真とかカラー原稿などを単色、もしくはカラーで印刷する為に施す処理の事 網撮り と云い、単色の場合、新聞の モノクロ 写真のように、網点 (ツブツブ)の大小や密度 (網点密度/ 線数) で濃淡を表します。
網点による濃淡の描写は網点そのものの大きさ、密度、および網点の並びの角度が影響しますが、そのうち1インチ (2.54mm) の幅にいくつ網点があるかを表すのが 「線数」「スクリーン線数」、などの 「ライン数」 です。
一般的には数が多くなるほど高画質となりますが、印刷する図案、対象によってはおのずと上限 (それ以上ライン数を増やしても意味がない状態) もあります。 下記の例 (画像 のサイズ) では、40ラインを超えると、80ラインでも 120ラインでも、データ、印刷結果はどちらも同じになります。
逆に線数を減らすと画質が悪化、網点 (ドット) は大きくなりますが、POPアートっぽい描写では、あえて網点を大きく (線数を少なく) する場合もあります。 モノクロ印刷の場合、とにかく色は印刷する紙の色 (白い紙なら白)、印刷インキの色 (黒一色なら黒) の2色だけですので、「線数」 の工夫などでより表現力を広げてみるのも面白いかも知れません。
線数サンプル画像
下はその処理を行ったサンプル画像です。
フルカラー | ハーフトーンスクリーン | 2階調 網掛け ハーフトーンスクリーン 40ライン |
2階調 網掛け ハーフトーンスクリーン 20ライン |
2階調 網掛け ハーフトーンスクリーン 10ライン |
2階調 網掛け ハーフトーンスクリーン 40ライン + フルカラー |
線数だけで、印刷品質や画質だけでなく、これだけ印象も変わります。