同人の、一昔前のデータ入稿フォーマットの花形です
「MOディスク」 とは光磁気ディスクの事で、それまでの フロッピーディスク などとは比較にならない大容量を持ちながら、3.5インチフロッピーとほぼ同じサイズ、同様に書き換えOKの使い勝手であるのが特徴の記録メディアです。
容量は 128MBから 640MBまで様々で、CD-RWが一般化するまで、大容量データを手軽に保存・持ち運べるほとんど唯一のメディアとして広く普及しました (あまり一般的ではありませんが、5インチのものもあります)。
同人誌などのカラー原稿の 印刷所 への 入稿 (MO入稿) には、このMOで行う場合が多いようで、CD−Rドライブ・ディスクが一般化した現在でも、デジタル創作活動を行う作家さんにとっては、持っていると非常に便利なフォーマットであると云えるでしょう。
様々なサイズがあり、DVD登場まで最大容量普及メディアとして使われたMO
ディスクサイズ | 記憶容量 |
3.5インチ | 128MB 230MB 540MB 640MB 1.2GB |
5インチ | 1.2GB 2.6GB |
ちなみに最近でこそあまり見かけませんが、94〜96年頃までは、MOで 供給 されるCG集などの同人作品も存在していました。 フロッピに比べて余りに割高な為、当時でもあまり見かけませんでしたけど…。
なお、記憶容量 (メディアサイズ) とドライブとの互換性は、次のようになっています。 同じ容量のメディアとドライブに互換性があるのは当然ですが、ドライブに対してメディアが小さい場合、上位互換で使える場合がほとんどです。 ただし Windows フォーマットと Macintosh フォーマットとの間では、互換性に微妙な適・不適合があります。
記憶容量 (メディア) | ドライブ | ||||
128MB | 230MB | 540MB | 640MB | 1.3GB | |
128MB | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
230MB | × | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
540MB | × | × | ○ | ◎ | ◎ |
640MB | × | × | × | ○ | ○ |
1.3GB | × | × | × | × | ○ |
◎ | 問題ありません。 またWindows フォーマットでも、Macintosh で読めます。 | |
○ | Windows フォーマットだと、Macintosh で読むことは出来ません。 | |
× | 互換性がありません。 全く読めません。 |
「DTP」 の現場では、まだまだ現役の 「MO」
CD-ROM や DVD が安価な時代となって、めっきり使われることの少なくなった MO ですが、印刷業界では長く使われたメディアでもあるので、基本的に対応しているところが多いようです。