ネットの普及・高速化で、当たり前になった入稿方法
同人誌 などの印刷物を作るための完成した 原稿 を紙の生原稿ではなくデジタルデータの形で印刷屋さんに入れる事を データ入稿 とか デジタル入稿 と呼びますが、その際、インターネット を使って自宅のパソコンなどから直接データを オンライン で伝送するのを、とくに 「オンライン入稿」 と呼びます。
複数の 同人作家 が手分けして同人誌を作る アンソロジー本 などの場合に、分担した数ページ分のデータを同人作家同士で個人的にやりとりするのは以前からよく見かけましたが、まだ対応している所は少ないとは云え、表紙用データ、あるいは1冊分まるごとのデータを、直接印刷屋さんがこうした方法で受け取れるようになったのにはちょっとビックリです。
もっとも 2000年以降は ネット が高速化し、またパソコン上の マンガ の作成ソフトで全てが完結し、紙やペンを一切使わない原稿作りも増えてきていますので、当然と云えば当然でしょうけど。
具体的には、メール に添付して送信、あるいは印刷屋さんの管理・指示するサーバにデータファイルを アップロード します。 印刷屋さんの ホームページ の上から、FTP ソフト を使ってのアップロードって感じが多く、今後もそれが主流になるでしょうね。
原稿データの圧縮フォーマットや圧縮単位はよく確認しましょう
なお一昔前に比べると 「ISDN」 やら 「ADSL」 やら 「光」 やらで飛躍的に通信速度が上がったとは云え、印刷に耐えるクオリティ、しかも一冊分まるごとのデータともなると、かなりの大サイズとなり、送信やアップロードには非常な時間が掛かってしまいます。
従って 「LHA」 や 「Zip」 などで圧縮して送信、アップロードとなりますが、どのくらいのページ単位で圧縮 (書庫を作成) するのかは印刷屋さんによって異なりますので (1ページごとなのか、まとめてなのか…など)、事前にどのフォーマットの圧縮方法にするのが良いのかも含め、きちんと確認しておく必要があります。
PDF 化したファイルでの送信だと、印刷向きのクオリティを維持しながら、容量的には 10% から 20% 程度に軽減が可能です。 Adobe 社 (ウェブサイトは こちら) のソフトウェア、Acrobat (Version 4.0 以上)の購入が必要になりますが、いつも締め切りギリギリで高速道路をすっ飛ばしたり新幹線で 直接入稿 を繰り返している…なんて人
こちらも、印刷向きのファイル作成には細かい 設定 や手順が必要なので、事前に印刷屋さんとは良く打ち合わせておきましょう。