1996〜 97年頃から、一気に本格普及しましたね
「電子メディア同人作品」 とは、CG (コンピュータグラフィックス) やちょっとした自作の ゲーム のデータ、デスクトップアクセサリ (壁紙 やアイコン、スクリーンセーバー等) などなど、パソコン上で作られるデジタル電子データ同人作品を総称して呼ぶ名称です。 もしくは 「同人ソフト」 とも呼びますが、現在はこちらの方が一般的でしょう。
一般に普及する以前からパソコンに飛びつく場合が多かった 同人 の世界の人々でしたから、同人イベント での フロッピーディスク や MO、CD-ROM や DVD を媒体とする 頒布 や、また パソコン通信 のライブラリ、インターネット の ホームページ などで、一昔前より数多くの 作家 さんや サークル により広く制作・発表されていました。 コスプレイヤー さんの写真集を CD-ROM にしたような作品も結構ありますね。
同人イベント等では、その場で内容のチェックを行えない場合がほとんどなので、持ち込みや頒布を認めない方針のものもありますが、たいていはスペースに並べる事が認められています。 もちろん、こうした 「電子メディア同人作品」 を専門・中心とした、同人イベントもあります。
ゲームや音楽 CD、さらにアニメ化や映画化するお化け作品も
パソコンの本格普及に伴い、同人サークルの作ったゲームなどが思わぬ大ブレイクをするケースが増えています。 ストーリーや 絵 (CG) に凝っているだけでなく音楽などに凝ったり、プログラミングの腕でゲームとしての完成度も高かったり。
紙芝居のようなエロを扱う おかず としてのアドベンチャーゲームが多いのですが、シューティングやパズル、戦略SLG、さらにはポリゴン3Dの格闘ゲームやシミュレーターゲームなどなど、アーケードゲームやコンシューマーゲーム機向けソフトにあるような ジャンル はほぼ網羅しているような感じです。 同人作家や おたく と呼ばれる人には実際にゲーム開発会社で働いてる人も結構いますので、商業 作品顔負けのクオリティの作品も近年とても多くなっています。
とりわけ 2000年の冬コミ 「コミケット59」 に同人サークル 「TYPE-MOON」 が頒布した同人ソフト 「月姫 (つきひめ)」 完全版 (予告版などは1999年コミケより継続的に発表) や、2002年の夏コミ 「コミケット62」 で同人サークル 「07th Expansion」 が頒布した同人パソコンサウンドノベルゲーム、「ひぐらしのなく頃に 〜鬼隠し編〜」 は、別格とも云える大ブームを同人の世界にもたらしました。
同人作品を モチーフ とした同人作品 (同人の同人 などと呼びます) が溢れ、後にどちらも商業展開。 一般でも話題となり、高く評価されました。
うちのサークルはパソ通あがりなので、同人ソフトが最初でした
ちなみにうちのサークル、喫茶《ぱらだいす☆あ〜み〜》 は、元々がパソコン通信の集まりから発展したサークルだった事もあり、一番最初の同人作品は、96年4月に出したCG集 (フロッピ) でした。 当時はそれしか売り物がなく、その頃は 「同人誌のない同人サークルなんて」 との 雰囲気 が非常に強かったので (現在でもその傾向は多分にあり、それは間違いなく大正論なんですが)、妙に肩身の狭かった思い出がありま
結果的に オフセット本 や コピー本 をその後何冊も出すことになりましたが、パソコンを前にシコシコと同人ソフトを作り、みんなでビニール袋なんかに入れてパッケージするのは、結構楽しかったなぁ…。