パソコンを自分らしく飾るお手軽機能 「壁紙」
壁紙を表示したノートパソコン |
「壁紙」 とは、パソコンのディスプレイの画面 (デスクトップ) に表示させる 「背景」 のような 画像 のことです。 デスクトップの背景 (Desktop Background)、「デスクトップピクチャー」(Desktop Background)、ウォルペーパー (Wallpaper)、あるいは携帯電話などでは 「待ちうけ画像」 などと呼んだりします。
初期のパソコン (MS-DOS など) では、個人が 開発・制作した専用の アクセサリー ソフトウェアなどを使い、自分の好きな画像などを背景に表示させて利用していました。
後に登場した MAC OS や Windows パソコンなどの壁紙機能と違い、コマンドラインの背景画像のような扱いでしたが (X Window System などでも、ルートウィンドウで似たような使い方をします)、その後 Windows 3.0 や Mac OS 8.6 以降はソフトウェアなどのアイコンが表示されたメインウィンドウとなるデスクトップに好きな画像を表示させることができるようになり、さまざまな壁紙のパターンが作られるようになりました。
なお表示方法としては、一枚の大きな画像をそのまま表示 (拡大縮小も含む) する場合と、小さなパターン画像を上下左右に連続して敷き詰めて表示する場合の、大きく分けて2つのパターンがあります。 後者は 「タイル」「タイルパターン」 などと呼ばれます。
壁紙を 設定 するということは、大きな画像1枚を常に全画面表示するということですが、1990年代くらいまではパソコンの性能が低く、メモリの増設も大変だったので、少しでもメモリを節約するため壁紙の表示をしなかったり、タイル表示の壁紙なども多かったものでした (たいした節約にはなりませんでしたが…)。
パソコンの発色数の増加とともに 「壁紙」 も進化
1990年代頃までの MS-DOS パソコンの時代には、画面のサイズ (解像度) が 640ピクセルx480ピクセルとか 800ピクセルx480ピクセル程度で、表示できる色数も少なく、インデックスカラー などを考慮しそれに適した画像を 絵師 が MAG (当時流行した画像フォーマット) で作っては、パソコン通信 などで公開したものを、よく利用していました。
その後 256色やフルカラーなどが扱えるようになり、多色CG の時代となると、様々な意欲的な壁紙が作られるようになりました。 またそれ以前の8色や16色時代と違い、写真などをそのまま壁紙に設定しても違和感が少なくなってきたので (それ以前は、パソコンで発色できる色数が少ないため、カラー写真などは非常に扱いにくかったです)、自分の個性をいかしたデスクトップにしたり、色々と凝ることができるようになってきました。
さまざまな 「壁紙」 のサイズ
ディスプレイ解像度 | |
1 1024 x 768 2 1280 x 800 3 1280 x 1024 4 1680 x 1050 5 1440 x 900 6 1024 x 768 7 1366 x 768 8 1920 x 1080 9 1920 x 1200 10 1280 x 800 |
11 1280 x 768 12 320 x 396 13 1600 x 1200 14 1024 x 600 15 1280 x 1024 16 1680 x 1050 17 1152 x 864 18 1400 x 1050 19 1920 x 1200 20 1024 x 768 |
パソコン用の壁紙のサイズは、時代と共に大型化しています。 またワイド画面が広まると、縦横比 (アスペクト比) が異なるため、全画面表示にすると画像が縦に潰れてしまう場合もあります。
壁紙サイトなどはたくさんありますが、まずは自分のパソコンの画面サイズがどうなっているか、きちんと調べてからサイズが合ったものを ダウンロード するのがよいでしょう。
ちなみに左の一覧表は、うちのサイトにアクセスしてくださる利用者さまの、2009年10月頃のディスプレイ統計の上位20位までのサイズです。
Windows 環境 プロパティで壁紙設定 |
画面サイズの確認と、壁紙変更の方法は…?
現在利用中のパソコンの画面サイズ (解像度) を知るには、デスクトップ上で右クリックして 「プロパティ」 を開き、「設定」 タブを選択すると、「画面の解像度」 が出てきます。 ここで解像度を変更することもできます (Windows パソコンの場合)。
壁紙を変更する場合には、同じ画面の 「デスクトップ」 タブを開き、「背景」 から好みの画像を選んで 「OK」 で行えます。