何となく触ってみたら気持ちいい…わたし変態になっちゃう! 「開発」
「開発」 とは、場を開いて何かを起こすこと、あるいは教育の場で学びを得ることを指す言葉です。 例えば前者なら、森を切り開いて家を建てたり村や町を作ることになりますし (土地開発)、後者なら参考書や問答集などを使った自習や講義を受けるなどによって必要な学習内容を理解し、学力や能力を開発するといった意味になります。 何かを設計して作ること (製品開発やサービス開発としてのソフトウェア開発とかゲーム開発とか)、未踏の地へと足を踏み入れる (宇宙開発とか) といった使い方もあります。
一方で 同人 やら おたく・腐女子 やらの 界隈、あるいは広く 一般人 の日常生活のあれこれにおいては、自分がまだ知らないこと、未知の領域へと踏み出すこと、そのための準備をすることをそう呼ぶこともあります。 とくに性的な分野では、新しい 性癖 や性的行為に目覚めたり挑戦することを幅広く開発と呼ぶことが多いでしょう。
例えばまだ性経験がなかったり乏しくて性行為をしても快感が得られない人 (肉体) にあれこれ性行為を試して感じるポイントを探る、快感が得られやすい心身の状態へと誘導することを開発と呼んだり、それまで行っていなかった未経験の性行為を新しく始める、あるいはその準備 (例えば性器やアナルに性器や異物の挿入ができるように道具類を使って少しずつ拡張する) を始めるなどもそう呼ばれます。 学習による能力開発と同じで、自分一人で自分に対して行ったり、恋人やパートナーと一緒に一方、あるいはお互いに能力を高め、より良い性的快感や性生活を送るための地道な研究開発となります。
娯楽でもあり、人類存続のための尊い行為でもある性行為
一般に性行為などは恥ずかしいこと、隠すべきもの、あるいはいかがわしくてできるだけ避けるべきものとの ネガティブ なイメージを持たれやすいものです。 それはそれで恥じらいとしてあっても良いと思いますが、ほとんどの人は人生で少なくない回数を行うものですし、オナニー にせよパートナーとのセックスにせよ、ストレスを解消し幸福感で心を癒す、結婚 して子づくりをする、パートナーとの 愛 や絆を深めるといった 尊く 崇高な目的や意義もある営みです。 同じ行うなら、正しい知識の元に身体に安全で気持ちが良い方がより充実した人生に資するでしょう。
なおそれまで全く興味がなかった何らかの性癖にいきなり目覚めることは開眼とか 覚醒 と呼びます。 何となく〇〇が気になって仕方がない…みたいな本人も気が付いていない状況から、「これが自分の求めているものだ」 との確信を得るような体験です。 それは自分で発見 (開発) することもあれば、誰かの行為や作品をきっかけにして発見することもあります。 自らの新しい性癖を開いてくれた作品などは、その人のその性癖における原点となり、世間的な評価や作品のクオリティとは無関係に、特別なもの、大切なものとなったりもします。
性行為の発明の場合は…
なお 性行為の発明 (あるいは開発) という言い回しがありますが、これは人類未踏のまったく新しい性行為や エロ なあれこれを見出すことで、ここでいう開発とはさほど関係はありません。 ただし本人が 「これはまだこの世にない新しい性行為だ! 私は発見した! エウレカ!」 と叫んでみても、たいていはすでにどこかで誰かがとっくに発明して実践していたりします。 人類の歴史は長く、そして性行為への情熱も熱いのだから、これは当然至極のことではあります。 偉大なる先達に敬礼です。