役に立たなくても、あると欲しくなる 「アクセサリー」
「アクセサリー」(Accessories) とは、ネックレスや指輪、髪飾りや リボン などの、実用性があったりなかったりする装飾のための アイテム や 装備品、装身具のことです。 付属品や付属物といった意味で使われることもあります。 略して 「アクセ」、何らかの 属性 を接頭して 「○○アクセ」 や 「○○アク」 と呼ぶこともあります。 例えばラバー製のものならラバアクとか、キーホルダー状のものならキーアク (ただしアクリルキーホルダーの場合はアクキー) と呼ぶなどです。
主な役割は身に着ける人や衣服を引き立てて見栄えを良くする、何らかの物品の機能性を補助する、補佐するといったものですが、おしゃれや装身具として身に着けるそれと、機械や道具類で補助的役割を果たすそれでは、言葉の意味も同じ部分がありつつもかなり異なる部分もあります。 一般的には装身具としてのアクセの意味から転じて、自分を引き立てるために用いる見た目が良いだけのあまり役に立たない人や物、見栄を張るためのあれこれをアクセサリーと呼ぶこともあります。
おたく や 腐女子 の世界でも、同じように装身具や付属品、補助具といった意味で使われますが、とりわけ自分の好きな キャラ やアイドルといった 推し に関する様々なグッズに前述したラバアクなどが少なくないため、かなり頻繁に使われる言葉の一つでしょう。
なおアクセサリー自体は材質を選びませんが、貴金属や宝石などを用いたもの、あるいは非常に高額なものなどは、とくにジュエリーと呼んで区別することもあります。
現在は実用性がなくとも、その始まりにおいては…
アクセサリー扱いされる装身具の中でも、帽子やベルト、髪留めを兼ねた髪飾りといったものは、現代でも強い実用性を持っていると云えます。 それでもなおアクセ扱いされるのは、これらの物品にしばしば実用性とは無関係な、しばしば華美な装飾などが施されているからです。
一方でネックレスや指輪などには、これといった実用性は求められていないでしょう。 とはいえ身だしなみが重要視される現代においては、「美しく見える事」 そのものにコミュニケーションツールとしての実用性があると考えることもできるでしょう。 指輪にも、身に着けている人の 趣味 や経済力、あるいは結婚指輪ならパートナーがいますとの 属性名乗り のような効果もあります。
またおたくや腐女子が身に着ける推しキャラのアクセなども、身に着けることで気分が高揚したり癒されたり、あるいは同じ趣味や好みの人間と知り合う符合や目印として機能することもあるなど、これも一種の実用性のうちと無理やり考えることができます。 元々首輪や指輪、その他のアクセサリー類は、悪霊や 呪い といった邪から身を守るためのお守りや護符、おまじないといった効能や機能が求められてのものでしたし、悪霊や呪いが信じられていた時代であれば、十分な実用性があったとも云えます。
なお ゲーム において、実用性がほぼ皆無だけれど見た目だけは良く、ドレスアップ のためだけのような武器や 備品 などは、プレイヤーの ロマン を叶えるものとしてロマン武器とかロマン装備などと呼んだりもします。 プレイヤー以外の第三者の目があるゲームの実況や オンラインゲーム などでは、わりと重視されることもある 概念 となります。