ポスターコンプリートのためには商品100個買ってください的な
「お布施グッズ」(おふせぐっず) とは、アニメ や マンガ、ゲーム などの本編 (ソフト) 以外の関連商品や、もしくはソフトと組み合わせられた 限定 版のセットなどの 「マニア向け商品」 を指すスラングです。 「財務グッズ」、あるいは 「投資グッズ」 などとも呼びます。 また否定的な意味で、「ぼったくりグッズ」、商品の性格から 「キャラクターグッズ」「限定グッズ」「特典グッズ」 と呼ぶ場合もあります。
いわゆる おたく と呼ばれているような人の中で、特定のアニメやマンガ、ゲーム、あるいはアイドルや声優の熱心な ファン のことを 「信者」(「儲」 とも表記)、あるいは ライフライン などと呼びますが、文字通り熱心な信者が ご本尊 や教祖、教団ともあがめるアニメスタジオやスタッフ、漫画家、ゲーム ソフト企業、タレントなどにお金を お布施 (寄付、貢ぐ) するための商品、ということになりましょうか。 多くの場合、その作品を楽しむためにあってもなくても良いようなキャラクターグッズ、例えばフィギュアやカード、キャラソン (キャラクターソング) CD、設定集や原画集、写真集なんかがそれに当たるようです。
価格は少数生産ということもあり押しなべて高めで、こういったことに興味のない人にとっては、「どこが物欲を喚起するんだ?」 的なグッズが多いようですが、しかし熱心なファンは本気で欲しがったり、あるいは本気ではないまでも、「自分が楽しんだ素晴らしい作品を作ってくれたことへの感謝、投げ銭」 のような感覚で買う場合が多いようです。
とりわけキャラソンの音楽CDなどは、例えばオリコンチャートに自分の好きな作品や キャラ、その声を当てた声優さんなどをランクインさせるために、1人で5枚、10枚と買うような場合もあり、こうなるともう完全にお布施といっても良いでしょうね (ちなみに大量に買ったCDは、布教用 として知人らに配ったりもします…)。
ありえない一部アイドル関連の商品展開
ただしグッズを出す側があまりに大量のグッズを出したり、あまりにあざとく、ぼったくり価格のグッズを出すなどした場合は、逆に 「カモにされている」 的な不快感が出てきてファン心理に冷水を浴びせる結果になることもあるようです。 とりわけ芸能界のアイドル関係ではこうした信者とお布施との関係が昔から強いこともあり、ありえない商品展開をしているケースが多いようですね。
ちなみに 筆者 も一時期、某ミュージカルにはまっていた頃があり、しょうもないグッズをかなり大量に買っていたものでした…。 でも後悔はありまっせん!><。 何らかの事情により商品が未発売に終わったりコンサートやライブ、物販などが中止になると、搾取されたいこの気持ちをどうしてくれる! などと倒錯した感情が湧きあがったりもしますし。
「オフセ本」 と 「お布施本」
オフセ本 と云えば、オフセット印刷 で作られた本、同人誌 のことですが、「お布施本」 と呼ぶ場合は、好きな同人作家やアニメーターなどの資料集的な本 (しばしば高価) を指す場合が多いようです。 とりわけアニメーターの生活の厳しさは同人関係者なら周知のところがありますので、鉛筆の 下書き をそのまま本にしたような同人誌でも、「応援のつもり」 でこぞって買う人が多いようです。
ただし人によっては、「オフセット本」 の略語 「オフセ本」 の単なる 誤変換当て字 として、「お布施本」 と書く場合もあります。 判断がつきかねる場合には、前後の文脈で区別するようにしましょう。