同じものを何度も何度も…「リピート商法」
「リピート商法」 とは、同じものを何度も何度も買わせる商売方法全般を指す言葉です。 通常は 「あこぎな商売」「ファン 心理に付込んだズルい商売」 といった ネガティブ な意味がついてまわり、あまり良い意味で使われるケースはありません。
「同じものを何度も」 という点では、いわゆる 「消耗品ビジネス」(髭剃りの替え刃やパソコンのプリンターのインクなど、本体を安く出して 消耗品 で儲けるビジネス) と似たイメージがありますが、消耗しないもの、例えば音楽CDとか書籍類などで行うケースも多く、おたく の 界隈 では 限定 版と通常版とか、ジャケット違い、同梱・封入したトレーディングカードや握手会などへの参加に必要な抽選券などを特典としたリピート商法がおなじみです。
フルコンプするためには天文学的数値の音楽CDを買わないと…
こうした仕組みは昔から、お菓子類などで盛んに行われてきました。 とりわけカードやシールをおまけにして、その収集を 煽って 何度も買ってもらうというのは、古今東西広く行われている商売方法です。
しかしこれが、前述した消耗品のように食べたらなくなるお菓子やソーセージ、缶飲料ならともかく、同じものを持っていても仕方がない CD や本などでやられても困ってしまいます。 しかも1つあたりの単価もお菓子やソーセージのように安価ではありませんし。
俗に おたく買い (マニア買い) などと呼ばれる、同じものをいくつも買うような買い方を好んで行う人も少なくないこの世界ですが、「搾り取れる対象からとことん搾り取る」 という 「ファン殺し」 の商売は、はたから見ていても辛いですね…。 とくに極端な レアアイテム の存在だとか、フルコンプ するためには天文学的枚数を買わないといけないような ポスター 類をおまけにつけた音楽CDとかは、「ファン相手にそこまでやるか…」 って感じがして悲しくなります。
まぁそれがわかった上で買う人は買ってるわけですから、外野があれこれ云っても仕方ありませんが。