まさに狂信者がピッタリな場合もある 「信者」
「信者」(しんじゃ) とは、熱狂的な ファン (Fan) のことです。 ネット では、誤変換当て字 のような書き方の ネットスラング の一種として、「儲」 などと書く場合もあります。
意味としては 「ファン」 自体に 「Fanatist」(ファナティスト/ 狂信者) の意味があるので、その強調した言い換えのようなイメージですが、何かの対象物が好きな人や応援している人を、熱意とは関係なくファンと呼ぶことが 普通に なっているので、強調表現として 「熱心なファン」「熱狂的なファン」 という言い回しも登場。 さらに進んで、何かの宗教に ハマって いるかのような激しい状態を指す言葉として、やや ネガティブ な意味として 「信者」 という言い回しをするようになりました。
しばしば批判的な意味を持つ 「信者」
使い方は基本的にファンと全く同じで、対象となる人や物、アニメ や マンガ、ラノベ、ゲーム、及びそこに登場する キャラクター や 作者、声優や監督などに好意以上の崇拝に近いような心酔を覚え、その魅力や素晴らしさを喧伝したり、自分がファンであることを声高に周囲に吹聴したり、啓蒙活動に勤しんだりもします。
それだけならば、騒々しくはた迷惑ではあるもののあまり害はないかも知れませんが、しばしば自分が好きな対象のライバルや競合関係の人や物、あるいはそれらの信者に対して強い排他性、攻撃性を発揮し、争いごと、トラブル の元になったりするのも特徴でしょうか。 ネットの 掲示板 などでは、気に食わない対象を常軌を逸した熱心さで 叩き まくることから、工作員 などとほとんど同じ意味で使う場合もあります。
なお自称して 「私は○○の信者です」 と表現する場合もありますが、もっぱら第三者が批判的に使う言葉ともなっていて、布教 (腐教) と称して同好の仲間を探したり作ったり、他者への攻撃を繰り返す姿などが、まさしく宗教に走った人間のように見えるからなのでしょう。
なお対義語は一般に 「アンチ」(Anti-/ アンチファン) となり、似た言葉としては 養分 とか ライフライン などというものもあります。