取り扱い注意の飛び道具 「同人封筒」
「同人封筒」 とは、同人サークル 制作の 同人グッズ のひとつで、読者 などへのサービス品、おまけや、実用品の一種として作られるケースが大変多い、定番 の 頒布 物のことです。
多くの場合、そのサークルがメインで活動している ジャンル の キャラクター の イラスト があしらわれていて、手作りのファンシーグッズのような扱いとなっています。 もっぱら女性サークルが作るパターンが多いのですが、男性サークルでも作っているケースがあります。 同じように 同人便箋 などもよく作られますね (っていうか、同人誌即売会 に出ていても、配布物が便箋だけなんてサークルも結構あります)。
こうしたグッズ類が作られるようになったのはかなり昔からなのですが、オフセット印刷 による オフセット同人誌 がまだまだ予算的に厳しかった時代、封筒や便箋、カレンダーなどは比較的低価格で請け負う印刷所が多く、不特定多数に頒布物として配る時に作りやすく便利だったという点があります。 また少数の制作ならば、プリントゴッコ (プリゴ/ 理想科学工業株式会社) などで手作りも可能でしたし。
元々女性は筆まめな人が多いですし、パソコン通信 がなかったり普及していなかった時代、手紙は e-メール でなく郵便で出すのが当たり前でしたので、実用品としての 需要 もあったのでしょう (もっとも発行元のサークルが使うのは当然としても、それを イベント会場 などで受け取った読者の側は、未使用で大切に保存するケースが大半でしたが)。
他人に向けて送る場合には、配慮が大切です…
なお実際に使う場合、当然ながら実家住まいなどの場合、親の手前、「おかしなイラストの描かれた封筒」 ってのはかなりインパクトがあり、「ちょっと待ってくれ、こんな封筒で送ってくるのかよ」…なんて、届いてから驚いたり戸惑うケースもあります。
筆者 も実家住まいの頃にロリロリなミンキーモモの描かれたピンク色の封書が届いて、親に 「可愛い手紙がくるのね…ププ」 なんてからかわれて参ったことがあります… (まぁ今となっては思い出ですけどw)。 実家なら笑い話程度で済みますが、これが勤め先の寮住まいだったりしたら、場合によっては深刻な トラブル になるかも知れません。
「同人封筒」 を送ってくる方に、別に悪気はないんでしょうが、一般人 に対する殺傷力は極めて強力です。 場合によっては、届けられた人の家で、急遽 緊急家族会議 が召集されてしまう場合もあります…。
まぁ使う場合は、常識の範囲で使用するようにしましょう…。