推しのグッズを我が家に 「お迎え」
「お迎え」 とは、来客や新しい家族などを自分の家に招き入れること、歓迎することをやや丁寧にあらわす言葉です。 普通 の日本語ではありますが、これが転じて人以外のグッズ類を購入することをお迎えと呼ぶこともあります。
もっぱら おたく や 腐女子 といった人たちが使いがちな言葉で、自分が好きなアイドルや アニメ の キャラ がついた ポスター やアクスタ (アクリルスタンド)、ラバスト (ラバーストラップ) などの小物類、ぬい (ぬいぐるみ) やその他グッズ類全般に対して広く使います。 「〇〇のポスターをお迎えしました」 みたいな感じですね。 似た言葉には 保護 がありますが、「買った」「購入した」 では味気ないので、大切な家族や愛するものを自宅に招いた、これから一緒に生活をしますといった ニュアンス があります。
人ではない物に対して使うのはキモイ、みたいな話もありますが…
人以外に対する 「お迎え」 の使い方は、それ以前にもあります。 犬や猫といったペットもそうですが、それ以外にも車やバイク、オーディオ機器やカメラ・望遠鏡・ゴルフクラブ・釣り竿、あるいはドール (人形) などなど、比較的高額な 趣味 のものに対して使うケースが多かったものです (現在でも普通に使いますし、車やバイクみたいにディーラーなどで引き取りをする場合は 「お出迎え」 と呼ぶことも昔からありますし)。 「大切なもの」「思い焦がれていたもの」 を家に招き入れる喜びと興奮が伝わるような表現ですね。
おたくや腐女子の世界でこうした言い回しが広がると、「物に対してお迎えみたいな過剰な表現は キモイ」 みたいな云い方がされることもありますが (同様に保護という云い方も拒否感のある人が多い)、対象が人だろうが物だろうが 推し の対象や大切なものを受け入れることをお迎えと呼ぶのは、別におかしなことでもないでしょう。