創作物のしばしば出発点に位置する 「モチーフ」
「モチーフ」(Motif) とは、フランス語で動機や主題、出来事や理由といった意味の言葉です。 日本語でもそのままモチーフとして使われますが、何らかの創作物において制作の着想を得た 元ネタ とか、きっかけとなった お題 といった広い意味で使うことが多いでしょう。 物語を構成するひとつひとつの物事や事柄、事象をあらわすこともあります。
この他日常会話でも耳にするのは、音楽におけるモチーフでしょうか。 楽曲を更生する単位のひとつで、特徴的な音符などの組み合わせ、小さな旋律といった意味で、通常は同じモチーフが繰り返し使われたりします。
またクラシック音楽、中でもオペラや交響詩などで、特徴的で特定個別の役割を持ったモチーフを、とくにライトモチーフ (示導動機/ 楽節・主題・動機) と呼びます。 例えばオペラなら、重要な登場人物やイメージ、作品全体の理念、テーマ、あるいは場面や状況ごとに個別のライトモチーフが 設定 され、それらを組み合わせつつ時に変化も加えながら繰り返して、音楽だけで物語が展開・提示されるような用いられ方をします。