同人用語の基礎知識

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お題ひとつで絵がどんどん描かれる? 「お題」

 「お題」(おだい) とは、何らかの創作物やアイデアなどを生み出すためのきっかけとなる テーマ やキーワード、モチーフ などのことです。 広義のリクエストの意味もあります。 誰かが出す場合は 「お題」 や 「お題発表」、逆に誰かにお題を出してもらう場合は 「お題拝借」 と呼びます。

 元々は新年に当たって宮中で行われる行事 「歌御会始」(歌会始) において、時の天皇が参加者に出す歌の題 (歌題/ 勅題・御題) を指します。 歌会の場で初めて出される題は席題や即題、あらかじめ出しておくものは兼題 (兼日 (それ以前の日) の題) と呼びます。 また詩歌や川柳、落語で人気のある三大噺などの題を指したり、それらから転じて日常会話の話の種、題材や課題、会議の テーマ などを指すこともあります。

 同人ネット の場合、イラスト などを描く、ネタ を集める、といった場合の共通のテーマや題材を指すことが多いでしょう。 「今日のお題はバレンタイン」 みたいな感じです。 参加者はそのお題をテーマとしてそれぞれイラストやネタなどを作ったり集めたりします。 こうした行為は 「大喜利」 と呼ぶこともあります。 またそれによって描かれた などは、お題絵 と呼んだりします。

新しい作品を創るきっかけやモチベーションになったり

 イラストや文章・画像 などによるネタなどは、自分が好きなテーマで描いたり集めたりするのが一番です。 しかし何らかのお題を第三者から与えられたり投げられたりをひとつのきっかけとして描くのも楽しいものです。 日ごろ自分では描かないテーマなどは難しい反面新鮮さもありますし、新しい表現を開拓するきっかけにもなるでしょう。

 またネットなどで大喜利状態で出されるお題などは参加者が多ければ盛り上がりますし、それぞれが思い思いに描いた他人の作品を見るのは刺激になります。 同じお題でも、それをどう理解して発想するか、絵にするかにはそれぞれの個性が現れますし、「そんな発想があるのか」 という刺激は自分の次の作品創りにも活かせるでしょう。 SNS などで ハッシュタグ共有 したお題などは、自分の描いた絵を、日ごろはつながっていない人にも見てもらえるチャンスにもなります。

 なお不特定多数ではなく、特定個人に向けたお題は一般にはリクエストや要望などと呼ばれ、それによって描かれた絵は リクエスト絵 などと呼び、あまりお題とは呼びません。 しかし特定個人に向けたものでも、ランダムで直前まで誰に当たるか分からないような場合は、その場全体でのお題と呼ぶこともあるでしょう。 ネットでは 安価 でそれを指定する場合もあります。

 また不特定多数が同時多発的に同じお題でリレーをする場合は、とくに 「見た人もやる」 などと呼ぶこともあります。 誰かがお題に沿ったイラストを アップ して、それを見たら見た人も同じようにそのお題でアップしてねという意味になります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2008年5月1日)
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