失ったものは二度と返らないかも… 「ロスト」
「ロスト」 とは、英語 (Lost) と同じく、失う、紛失した、亡くした、行方不明だといった意味の言葉です。 軍事・ミリタリー の世界ではレーダーから消失した、探知不能だといった使い方をすることもあります。
ごく普通の英語ではありますが、日本人が日常生活でそのまま使うことは少なく、もっぱら他の英語表現や作品のタイトル名の一部、あるいは前述した軍事関係や ゲーム などでの使い方のアレンジとしての俗語化表現が多いかもしれません。
その他の英語表現や作品名でよく使われるのは、「ロストテクノロジー」(失われた技術) や 「ロストワールド」(失われた世界)、あるいは 「ロストバージン」(処女 の喪失)「ロストバゲージ」(主に空港での荷物の紛失)「データロスト」(データが消える) あたりでしょうか。
作品タイトル名としての 「失われた○○」 は、失われたものに財宝や世界を変える力といった大きな価値を感じますし、それを調査・探索するための歴史や冒険といった状況も容易に想像でき、とても ロマン のある表現かも知れません。
オンラインゲームでは、やり直しもできずロストが固定
ゲームでは、とくに オンライン で遊ぶ ネトゲ において、プレイヤー のミスや何らかの バグ・障害によって、ゲームプレイの セーブデータ の全部や一部、キャラ や アイテム などが消失することを指します。
バグや障害が原因なら、ゲームの 運営側 から何らかの救済措置や補償・補填が受けられることもあります。 また自分以外のプレイヤーも同じ症状ならば、それはそれで慰めにもなるかも知れません。 しかしプレイヤー側のミスによる喪失の場合は、自分だけがその不利益を被ることになりますし、自責の念や後悔も大きく、辛いものになりがちでしょう。
ネトゲでなければ、最初からやり直したくなる症候群 を発症してもう一度やり直せばよいだけの話ですが (あるいは実際にやり直しはしなくとも、やろうと思えばできるというのが慰めになる)、ネトゲではそうもいかず、ずっとロストしたことを引きずることもあるでしょう。
ロストによって気分が落ち込む、心が塞ぐ…
大切なものを失ったことにより気分が落ち込んだり茫然とした気分になることは、「○○ロス」 と呼びます。 これはペットを亡くしたことによる喪失感 「ペットロス」 から転じた言葉で、例えば好きだったゲームや アニメ が終わって何もする気がなくなるみたいな気分を指す言葉となります。
アニメの放送終了とかネトゲのサービス終了 (サ終) によって強制的に終わりとなるものはともかく、コンシューマゲームの場合は終わらせるかどうかはプレイヤーの判断次第ですが、この 「○○ロス」 を恐れるがあまり、クリアしたくない病 を発症することもあります。