失って初めてわかる大切さ… 「バックアップ」
「バックアップ」(Back Up/ Backup) とは、英語で支援や補佐、援助といった意味で使われる言葉です。 英語由来のカタカナ日本語として広く使われていて、万が一に備えるための人員や機材を 「バックアップ要員」 とか 「バックアップ機材」 などとアレンジした使い方もポピュラーでしょう。
IT 関連でもよく使われ、その場合はもっぱらコンピュータや記録媒体の故障・破損によるデータ喪失に備え、データを複製し予備として別に 保存・保管することを指す言葉となります。 現在ではこちらの使い方の方がポピュラーかもしれません。
バックアップを複数持って、万が一の場合に多重性のある対策を行うことは冗長性、緊急事態に際してバックアップを用いて元の状態に戻すことは復元や復旧、あるいは切り戻し、緊急時対応のためのプランを策定することはコンティンジェンシーと呼びます。 いずれも被害を未然に防ぎ、防げなくとも影響を最小限度にとどめるための施策となります。 とくに顧客や取引先情報の保全や、社会的責任を果たす義務があるインフラや公的機関においては、システム自体を堅牢にするのはもちろん、適切なバックアップは極めて優先度が高いものだと云えます。
苦労して創ったデータが一瞬で消え去る恐怖…
コンピュータの記録媒体に対するデータ保存としてのバックアップは、コンピュータを利用する際にはもっとも大切なもののひとつです。 何といってもバックアップがなければデータが全て失われてしまいますし、「いつ消えるかわからない」 ような状況で、消えたら困るようなデータを扱うのはちょっとした恐怖です。
また利用者が制作・生成したデータ、例えば文章とか イラスト・画像 とか写真、動画 などの他、コンピュータの動作環境それ自体を保存する必要もあります。
一般的なコンピュータ利用ならば、日本の場合は Windows や Mac OS などで稼働しているコンピュータが多いので、仮にそれらを失っても再入手して再現することはできます。 しかし OS の上で動くソフト (アプリ) がたくさんあったり、様々な 設定 などを自分が使いやすいようにカスタマイズなどしていた場合、それら快適だった 環境 を再度一から構築するのは非常に時間がかかり、また徒労感を覚える作業になってしまうでしょう。
フロッピー といった記録容量が小さい媒体ならともかく、HDD などでは扱うデータ量も膨大で、データにせよ環境にせよ、万が一のことがあってもすぐに復旧できるというのは安心感があると同時に大切な、そして失ったら二度と手に入らない大切なデータ (例えば旅行や家族の思い出の写真とか) を失わないための大切な心がけだと云えます。
まぁそんなこと十分に分かってはいても、ついつい後回しにしがちではあるのですが…。 パソコンの環境構築あれこれでは、もっともモチベーションが高い代替機への更新の際に、自動的・勝手にバックアップしてくれる環境を作ってしまうのが一番なんですけど、折々で メンテナンス は欠かせませんし、壊れて欲しくないタイミングで壊れがちなのは困ったものです。
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