インターネット初期の典型的なネットスラング… 「逝ってよし」
「逝ってよし」 とは、「死ね」(死んでくれ、死んでもいいよ) なんて意味の言葉です。 意味は 氏ね などと一緒です。
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ギコ猫が喋る定番の 「逝ってよし!」 AA |
ネットスラング も何も、ちょっと風変わりながら 普通 の日本語ではあるのですが、1999年頃より ネット上の 掲示板 で頻繁に使われるようになり、とりわけ ネット で人気を博していた猫の アスキーアート (AA) である 「ギコ猫」(ギコ・ハニャーン) が喋るタイプのものは使い勝手も良く頻出。
当時隆盛を極めた、いわゆる アングラ系 の掲示版を象徴するような、インターネット 初期の典型的で代表的な 「ネットスラング」 の一つともなっています。
誤変換ネタとAA
ちなみに 「逝く」 という漢字は、それ以前の パソコン通信 の時代から、誤変換当て字 のネット用語としてもお馴染みのものでした (「行く」 を 「逝く」 にして、「イベントに逝ってきました」 なんて感じで使います)。
この言葉が生まれた頃、パソ通時代の NiftY-Serve で1995年に 運営 を開始していた 「あやしいわ〜るど」 がインターネットに進出し、「あめぞう」、そして 2ちゃんねる などが前後して登場、パソ通文化を継承しながらも、新しいネット文化が始まった時代でした。
2000年代も中ごろともなると、さすがに 「逝ってよし」 もあまり使われなくなりましたが、ネットスラングの歴史を振り返る時、香具師 や 漏れ などと共に、けっして無視することはできないビッグキーワードの一つが、この 「逝ってよし」 でしょう。