いちいち絡んできて不快だ… 「うざい」
「うざい」 とは 「うざったい」「鬱陶しい」 こと、邪魔で煩わしく面倒くさいとの意味の若者言葉です。 やや乱暴に 「うぜえ」「うぜー」 と口にしたり、略して 「うざ」 と呼ぶこともあります。 また他の侮蔑する言葉と複合するケースも多く、例えば 「きもい」(気持ち悪い) とあわせて 「うざきもい」、うざい 絡み方 をすることを 「うざ絡み」、うざい カメコ を 「ウザカメ」 と呼ぶなどの派生語もあります。
なお 「超」 をつけて強調した 「超うざい」 という云い方や、いかにも ネットスラング といった表現に、ローマ字書き した 「Uzeeeeeeee!!」 などもあります。
「うざかわいい」 といった肯定的な使い方も
一方、しつこく付きまとってくるのを 「うざい」 と思いつつも、言動自体はどこか憎めなかったり、親愛の情や信頼から自分にあれこれ構ってくるのが分かるような後輩や異性などを 「うざかわいい・うざかわ」(うざいけどかわいい) と表現する場合もあります。
とりわけ マンガ や アニメ といった創作物では、うざ絡みをしつつも可愛らしい容姿や性格をした キャラ は多く、無視すると悲しんだり落ち込む姿がかわいいとの評価がされやすい傾向があります。 こうしたキャラは似た 萌え属性 である 「小悪魔」 と同じような見方がされることもあります。
「うざい」 という言葉自体は昭和の時代のものであり、もっぱら 1980年代あたりから使われるようになりましたが、これといった 元ネタ もなく、発祥地については東京多摩地区との話もあります。 単に状況や行為を 「うざい」 と呼ぶだけでなく、「うざい奴」「うざい後輩」 などと人を悪しざまに表現する言葉としても使われていました。 「絡むと面倒な奴だ」「迷惑なことばかりしている奴だ」 といった ニュアンス です。
ただし 「うざ」 と略して何かに接頭する使い方 (例えば前述した 「うざ絡み」 や 「うざ友」(うざい友達) など) は、もう少し時代が下って、1990年代から2000年代以降にかけてからかも知れません。
なお使われた時代や細かいニュアンス、使う人個々人の言葉選びの好みやセンスもありますが、キモ・キモイ や ダル・ダルイ と使いどころはほとんど変わりなく、実質的に同じような意味で使っているケースもあります。 何かに接頭する点も同じで、使い分けをしている人もいないわけではありませんが、まぁキモイはちょっと別格としても、それぞれの細かいニュアンス違いをあまり考えても無意味でしょう。