「Twitter」 の友達だから 「ツイ友」
「ツイ友」(ついとも) とは、そのまんまですが、ミニブログ Twitter (ツイッター) での友達、友人という意味の言葉です。 メール を交換する友人を メル友、ネット で知り合った友人を ネトモ や 裏友 などと呼びますが、ツイ友もこれと同じ ジャンル の言葉となります。
単に フォロー し合っているだけ、頻繁に ツイート や リプライ、さらに ふぁぼ公 (ふぁぼ と 公式リツイート) で絡んでいるだけの場合を指すこともありますが (原則として友人としか相互フォローしないユーザーも多い)、通常は 趣味 が一致していたり、似た プロフィール と生活 環境 (起きる時間や寝る時間など、リアルタイム で 絡み 合うことが可能なライフスタイル) を持つ 「気の合うユーザー同士」 を指す場合が多くなっています。
通常は、「ツイッターのみで交流が完結する関係」 を指しますが、ネットの普及によってリアルの友人 (リア友) との関係がそのままネットに持ち込まれたり、ネットで知り合ってからリア友に発展するなど、関係性の流動化が起こっていますので、必ずしも 「ツイッター 限定 の友人」 という訳ではありません。 例えば 「◯◯はリア友としてはいい子だけど、ツイ友としては (つぶやきが多すぎて) ウザい」 などといった使い方をする場合もあります。
また芸能人や著名人などと相互フォローができた時に、それが嬉しくて親しみを込め、「◯◯さんとツイ友になった」 などと表現する、自称ツイ友などもあります。 ただし単に数回リプを飛ばしただけでツイ友宣言する人もいますし、ここらはある種の 「ノリ」、あるいは 「ネタ」 としての使い方となるのでしょう。
ある種の 「ノリ」 としての 「ツイ友」
こうした言葉を好んで使うのは、昔も今も若年層が多く、その意味では若者のネット利用率が過半数を遥かに超える状況となった現在、ツイ友も単なる ネットスラング や ツイッター用語 というよりは、若者言葉の範疇に入るでしょう。
ただしネット特有の 「距離感」 から、リアル社会 (学校や職場) での言葉の使われ方に、それなりの温度差はあります。 例えば、相手へ面と向かって 「友達だ」「好きだ」「愛している」 などと口に出してしゃべるのは、照れ屋が多いとされる日本人の間では酒でも入らないとなかなかできませんが、間にネットを挟むと、わりと恥ずかしさを感じずフランクにそれが行えたりします。
メル友の頃には、「メル友は200人います、500人います」 といった話が出るたび、「友達も安くなったもんだな」 などと皮肉られていたものですが、これは友達の定義がリアルとネットとで違うという点と、「素直にその時点の感情を表すことができるネットの距離感」 が、そうさせている部分もあるでしょう。
またツイッターに関しては、ズッ友 (ずっと友達だよ) という言葉を流行させた 「ズッ友 コピペ」「ズッ友宣言コピペ」 の広まりの中、単なるネタとして、ツイ友ともども 「友達だよ〜的な挨拶」 が、一部でよく使われていたということもあります。 ともあれ、ツイッター利用者が爆発的に増える中、ツイ友という言葉も、あちこちで使われるようになっています。
「ツイ呑み」「ツイオフ」 派生語もたくさん
ツイッターに関連した人間関係や、ツイッターを発端としたツイッター外の交流をあらわす言葉は色々あります。 ツイ友と飲みにゆくこと、あるいはツイッターの呼びかけで集まって飲むことは ツイ呑み になりますし、どこかで集まることはネットの オフ会 に倣って ツイオフ となります。 またツイッターで出会って 結婚 することは ツイ婚 となり、このあたりは パソコン通信 などの言葉の作られ方、使われ方と同じです。