同人用語の基礎知識

グループ友達/ グル友

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あくまでグループ内にいる時だけお友達… 「グループ友達」

 「グループ友達」(グル友) とは、仲良し グループ の中の一員としてのみ友人関係が成立するような友人、単なる顔見知りよりは関係が深いけれど、いわゆる 普通 の友人とは若干の距離がある友人を指す言葉です。

 例えばAさん、Bさん、Cさんと3人で構成された仲良しグループがあったとして、AさんはB・Cさんそれぞれと2人だけで会ったり遊んだりすることもあるけれど、Bさん、Cさん同士はAさん抜きで会ったり遊んだりしない場合、Bさん、Cさんはお互いにグル友の関係にあるとなります。

 Aさんとの関係ありきという部分では、いわゆる 「友達の友達」 あるいは偶然出くわした際に 「よっ」 などと会釈をする程度の 「よっ友」 や単なる顔見知りなどとも距離感が近い関係ですが、一応は同じ仲良しグループにいて学校なり職場なりでも四六時中行動を共にして顔も合わせてはいて、別に仲が悪いわけでもなく、周囲から見たら普通に仲の良い友人同士に見えます。 しかし本人たちは微妙な距離を感じてはいて、お互いにグループ外の行動までは干渉せず、あくまでグループの一員で行動を共にしている時だけの間柄だという感覚です。

 これが3人グループ程度なら、グループで活動するうちにそれぞれが打ち解けてグル友といった距離感はいずれ消えてなくなるかもしれません。 例えば3人で遊ぶ予定だったのが急に中心となるAさんが来れなくなり、仕方がないのでB・Cさん2人だけで遊んで改めて向き合ってみたら、思った以上に気があって楽しく、一気に仲が深まるなどはよくあることです (Aさんがそれを狙ってセッティングすることもある)。

 しかしグループの人数が4人5人さらには10人以上などと増えると、その中にさらに小さな仲良しグループが派閥のように構成されてきますし、そうなると中心となるAさんの目も全体に届かなくなりがちです。 「複数の人間がお互いにグル友だと認識するような関係」 から、「特定の個人だけが全員にとってのグル友的な立場になってしまう」 ような状況だって生まれてくることがあるでしょう。

グループ内の誰にとってもグル友扱いされると辛い…

 人数が増えると 「全員揃う」 という状況は作りにくくなり、何人かは都合などによって集まれない、参加できないといった状況も生じるでしょう。 その際に、「こいつがいなければ始まらない」 ようなリーダーや ムードメーカー的 に存在感のある人と、「いた方がいいけれど、他が揃っていればいなくても問題がない」 ような微妙な存在感の人とに、自然とグループ内での関係性の比重が定まって固定してきます。 別に避けられるほどではないけれど、いてもいなくても良い 「人数合わせ」 の賑やかしみたいなポジションに少しずつなってしまい、それを他ならぬ本人が敏感に感じ取って疎外感を覚えたりストレスや辛さを感じるようなことも多いようです。

 なおこうした 「友達がいないわけではないけれど、2人きりで遊んだり親友と呼べるほどの友達はいない」 ような状況を、中途半端に孤独との意味で 中孤 と呼ぶこともあります。 また2人とか少人数の時には会話に加われるけれど、大人数になると存在感を失って空気のようになってしまうことを 1楽2活3黙 などと呼ぶこともあります。

 一方、友人関係が充実した人を リア充 とする中で、単なるグル友をコバンザメのような存在として キョロ充キョロぼっち と呼ぶこともありますが、実際の ニュアンス はかなり異なります。 グル友になりがちな人の特徴に コミュ障 の傾向はありつつも、タイミング次第では誰でもその立場になりうるものですし、キョロ関係のように人格を否定するような ネガティブ な意味で使うほどではないでしょう。 ただ何となく距離があるな、と思うだけです。

 ちなみに ネット の中の友達である ネトモ の中で、数合わせだけのような存在は 数友 と呼びます。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2009年3月16日)
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