誰でも通ったことがある教育機関の基本 「学校」
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| 学校のありがたみは 遠くにありて思うもの (同人する子) |
「学校」 とは、ある一定の設備や方針、カリキュラムのもと、教師が児童や生徒に継続した学問や技術の習得指導を施す施設、教育の場のことです。
一般的には校舎と呼ばれる建物を持ち、生徒らはそこに通う (通学) ことになります。 これらに昼間に通う全日制と、夕方から夜にかけて通う定時制や夜間があります。 この他、通信制と呼ばれる原則自宅で学習する スタイル の学校もあります。 学校の区分は主に生徒らの年齢とそれまでの就学資格によりますが、性別で共学・男子校・女子校といった区別もあります。
日本の場合、幼稚園から始まり (保育園は福祉施設)、義務教育学校である小学校と中学校、さらに高等学校 (高校) や大学などが学校と定義されています。 この他、高等専門学校 (高専) や中等教育学校 (中間一貫校)、養護学校、盲学校、聾学校、特別支援学校などが学校教育法に基づく学校 (一条校) と定められています。
この他、専門学校を含む専修学校や、それ以外の各種学校があります。 専修学校や専門学校は職業訓練を含む実技的な教育を行う学校が多く、各種学校は自動車教習所や英会話スクール、インターナショナルスクールなどがそれに該当します。 これらは学校ごとの設置者 (公立・私立) や許認可によって扱いが異なります。
例えば中学校卒業者向けの高等専修学校 (高等課程) の場合、大学入学資格付与指定校であれば卒業生には高卒と同等の扱いがされるようになっています。 また海外校との兼ね合いで、インターナショナルスクールの中にも卒業生に日本の学校と同等の卒業資格が与えられるものもあります。 大学でも学部によって、就学期間が4年間や6年間などの違いがあります。 このあたりの学校ごとの学年のあり方や生徒の年齢などについては、標準的な各学校・学年の年齢一覧 にまとめてあります。
学校の目的はそれぞれの学校ごとに異なりますが、基本的には生徒の成長を促し、自立した個人として社会で生きていくための基礎的な学力や専門的知識、技術を身に着けるためのものです。 またそれに伴い人間関係や集団生活のルールを学ぶ場でもあります。 基本的に同じ年度内に同じ年齢になる者が同じ学年として学び、日本の場合、年度の始まりである4月1日に入学あるいは進級し、年度終わりの3月31日に卒業します。
日本人にもっとも多い就学 パターン としては、保育園や幼稚園から小学校・中学校・高校へと進み、その後4年制大学 (4大) や専門学校を卒業して社会人という形でしょう。 義務教育である小学校・中学校はもとより、高校についても2020年代以降は通信制や定時制を含めて進学率は98%以上に及び、ほぼ全入の状態となっています。 大学も近年は進学率が半分を超えています。 男女別進学率で云えば2年制の短大を含めると女子の大学進学率の方が高く、4大は男子の方が高いのですがその差は年々縮小し、逆転するのは確実です。 専門学校などを含めると、進学率も就学年数も女子の方が高い傾向となっています。
ちなみに学校教育法上の呼び方として、保育園や幼稚園に通うものは幼児 (園児)、小学校に通うものは学齢児童 (児童)、中学校は学齢生徒 (生徒)、高校生は生徒、大学生は学生と呼んで区別します。 ただし児童福祉法などでは満18歳に満たない者は児童と呼ばれますし、少年少女といった一般で広く使われる呼び方もあります。 高校生は生徒であって学生と呼ぶのは厳密には誤りだといった意見もありますが、法的な呼称はともかく、俗語的な扱いではあまり区別されないことの方が多いかもしれません。
創作物の舞台として学校は大人気
少年誌や少女漫画誌を中心に マンガ や アニメ の 舞台 としてよく描かれるのも学校でしょう。 とくに学校生活のあれこれをベースに恋愛や友情、スポーツを中心とした部活や夢に向かって頑張る姿を群像劇的に描いたものは 学園もの や 青春もの と呼ばれることがあります。
同年代の 読者 や 視聴者 にとっては親しみのわく舞台ですし、とくに中学や高校の場合、生徒となる キャラクター も思春期や青春真っ只中の多感な時期でもあり、感情のあれこれをドラマチックに描きやすいという部分もあります。 また 制服 があるため、作画 のためのコストが何かと小さくて済むというメリットもありますし、体育祭や文化祭、臨海学校や修学旅行などなど、様々な 学校行事 を通じて 物語 を転がしやすいという利点もあります。
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〇 補足/ 日本における標準的な各学校・学年の年齢一覧






