入り口であり、宣伝であり、作品でもある、小さいけれど奥の深いCG画像データ
「バナー」「サイトバナー」 とは、ホームページ などで リンク を表示する際に、その目印として使われる 画像 のことです。 アイコンやリンクステッカー、リンクボタンなどと呼ぶ場合もありますが、紛らわしいので現在ではバナーとするのが一般的でしょう。 英語では 「Banner」 となり、垂れ幕や旗、ノボリなどの意味で、店舗を 運営 するような業界などでも販促のための掲示物や店頭ディスプレイなどの分野で、普通に 使われる言葉です。
バナーは、今は亡きネスケのリンクボタンが発祥です
ネット の世界におけるバナーは、もともとは、ブラウザである Netscape Navigator のDLページへのリンクのに作られた、88×31 ピクセルのアイコンがそのルーツです (それ以前に、アメリカのある企業が、バナー広告のビジネスモデルを発表していますが)。 リンク表示の個性的な方法として広く一般化しました。
基本的にリンク先のページ (ホームページ) の作成者が制作しますが、目立つデザインや魅力的な画像にすれば広告効果・アクセス数アップも見込める為、意欲的なサイト運営者の手による凝ったバナー画像が、それこそ星の数ほど インターネット の世界では存在しています。
画像サイズ (寸法) やデータサイズ (容量) にはこれといった決まりがある訳ではありませんが、とにかくバナーは 「ページに貼ってくれる人 (サイト)」 があって初めて成立するコミュニケーションツール的側面の強い作品ですので、あまり極端なものは避けた方が無難でしょう (大きくすれば目立つかも知れませんが、誰も貼ってくれなければ意味がありませんし、データ容量が大きすぎるものは、表示までに時間がかかって宣伝効果が無くなる上に、相手にも相手のサイトの巡回者にも迷惑で
また企業サイトのバナー広告では、“チカチカ” “うにうに” と動くアニメGIFのものが多いですが、個人サイトのバナーでは、こうした表現を苦手とする人がいることも考慮して、同デザインの動かないものを別に用意するなどの配慮は考えても良いでしょう。
なお一部のサーバでは、画像データに対する直リンク (別サーバからの読み出し) を暫く前から禁じているところもあります。 実質的なバナー禁止ですね。 画像を読み出されるたびにそのデータが保存されているサーバに負荷が掛かるので、やむを得ない判断なのかも知れませんが…これはちょっと、残念な傾向ですね。 ホームページを開設、バナーを使おうと思っている方は、確認した方が良いでしょう (もちろん相手に ダウンロード してもらい、掲載先のサーバに保存してもらえるのなら (お持ち帰り)、なんら問題はありません)。
いろいろなサイズのバナーがあります
我が国のバナー画像では、主に 同人 関連の CG サイトを中心に、200ピクセル×40ピクセルサイズのものが広く普及しています。 これはパソ通時代から オンライン 活動を活発に行ってこられたこの世界の有名作家のおひとり、Woody-RINNさんが始められ、広まったとされています。
現在は終了となっていますが、1999年頃まで 「ばな〜倶楽部」 と云うバナーコレクション的リンクサイトも同氏が運営していました (現在も似たような名前のサイトがありますが、それらとは無関係です)。
このバナーサイズは日本のCG同人系サイトに影響を受けた外国のサイトが採用する例も多く、今後いっそう標準的なバナーサイズとして、世界的に普及する可能性が高いです。
代表的なバナーサイズのいろいろ
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前述の 88×31 ピクセルのものを始め、様々なサイズが存在するバナーですが、現在事実上の標準となっていて、また過不足のないこの 200×40 ピクセルのものが、筆者 の個人的好みからも作る場合にはお奨めで
なおこれではちょっと小さいかな…なんて感じる場合は、縦 (HEIGHT) を少し伸ばして 200×50 ピクセルとか 200×60 ピクセルなどにするケースは多いようです。 コスプレイヤーさん などの運営するサイトの実写バナーでは、こうしたイレギュラーサイズのバナーを比較的よく見かけます。
バナーはCGにおける俳句…という考え方
ところで近頃では、サイトリンクのとしての目的もさることながら、バナー画像そのものの作成に、熱中している方々も結構いらっしゃるようです。 そうした方々の印象では “バナーはCGにおける俳句” なのだそうですが、う〜ん、けだし名言・言い得て妙、奥が深いですね(笑)。
もちろん 《ぱら☆あみ》ウェブサイトでも、200×40 と、88×88 ピクセルのバナーを持っています。 お気に召しましたら、どぞお持ち帰り下さいま
ところでバナーを貼る場合、DLと直リンの違いって…?
サイト運営者によって、「一度DL (ダウンロード) してから使ってください」 という人と、「URL で 直接リンク してください」 という人の、二種類がいますね。 DLしてくださいと云うのは、「右クリックで保存」 などをしてバナー画像を各々保存し、そのファイルをそれぞれが自分のホームページのフォルダ (ウェブサイトのサーバの中) に入れて貼ってくださいという意味です。
これは、アクセスが多いサイトに貼られるとトラフィック (負荷) がかかり過ぎて自分のサイトが重くなったりサーバから転送量オーバーで締め出されたりするのを防ぐためだったり、あるいは画像のみの外部読み込みを禁止しているサーバ (バナーを直リンしても表示されない) だったりする場合が多いようです。
一方、直リン (直接リンク、ただし正確には直接呼出し) 歓迎の場合は、上記の条件を満たした上で、「定期的にバナー画像を変えるので、直接こちらのサーバから読み出して貰えると、切り替えることができて嬉しい」 だったりします。 例えばサイトを移転するとか閉鎖する…なんて連絡事項も、直接読み出していれば、バナー画像に載せてお知らせできて便利という訳ですね。
もっとも最終的にはバナーを提供するサイトの 管理人 さんの考え方次第ですから、要望があったら書いてもいいですし、利用する側も管理人さんのお願いは尊重したいものです。
バナーなどの URL を知るには…
なおバナー画像を直リンする場合、そのバナー画像の絶対パス (URL) が必要になりますが、これを調べる場合は、マウスポインタを画像の上に持って行き、右クリックしてメニューの一番下の 「プロパティ (P)」 を開くと、「アドレス (URL)」 欄に 「http://」 で始まる文字列が出るはずです。 これを コピペ すればOKです。 保存する場合は、同じく画像の上にマウスポインタを置いて右クリックし、「名前を付けて画像を保存 (S)」 を選んで保存です。
下はうちのサイトのバナーです。 練習してみてください。