前の文章から続いています…との意 (承前)
「承前」(しょうぜん) とは、前の文章から続いています…といった意味の言葉で、続きの文章の頭につけて、それを宣言するためのものです。 ネット用語 や 同人用語 ではなく昔からある 普通 の日本語ですが、短文投稿サイト ツイッター (Twitter) などで頻繁に使われるようになり、ある種の ツイッター用語 の扱いをされるようになっています。
具体的な使い方としては、
………今日はいい天気ですね (続く) あるいは (承)
(承前)でも明日は雨です。………
といった形になります。
原則として最大140文字しか 投稿 ができないツイッターでは、ちょっと込み入った話、長くなってしまう 書き込み では、複数の ツイート (つぶやき) に分割して投稿するケース (連投) が多いものです。 その際、「このツイートは前のツイートとつながっている、続いている」 というのを分かりやすく宣言するため、様々な言い回しが行われています。
通常よく見かけるものは、ツイートの末尾に (続く) や (続きます) を丸括弧つきで行い、その次のツイートの冒頭に (続き)(前からの続き) などを付けるものでしょう。 「承前」 は、(続き)(前からの続き) といった意味の言い回しのひとつとなります。 また場合によっては、「前の自分のツイートの捕捉」「自己レス」 の意味で使うケースもあります。
ツイートの連続性を明示したり、一部を抜き出す人に備えたり…
こうした宣言は、ツイートの タイムライン (TL) 上の時系列を分かりやすくしたり、長文のごく一部だけを見て判断してしまう人に全体の文脈を見るよう促したり、あるいは悪意を持って一部のみを恣意的に抜き出して批判したり リツイート (RT) で 拡散 する人などに対応するため、連続性を強く示す方法として発展しました。
こうしたやり方は人によって、あるいは時期によっても流行りの言い回しがあったりしますが、単なる (続き) よりも (承前) の方が、何やら珍しい上にちょっと理知的で高級感? というか、(語彙) が豊富で頭が良いっぽい感じもして使い勝手が良いのでしょうか。 2010年頃からチラホラと見かけるようになり、2012年頃からは、かなり目立って使われるようになってきました。