同人用語の基礎知識

誤爆

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掲示板の書き込みやメールの宛先間違えた… 「誤爆」

ごっ… 誤爆!? (寐津菟かき子)
ごっ… 誤爆!? (寐津菟かき子

 「誤爆」 とは、掲示板書き込みレス) や メール の送信などで、書き込み先や宛先を間違えて行うこと、誤書き込みや誤送信を指す ネットスラング です。 「誤爆したごめん」 と云えば、「宛先を間違えた、すいません」 との意味となります。 また誤って リンク などをうっかり踏んでしまうことを指す場合もあります。

 軍事・ミリタリー の言葉には、日常 の会話にそのまま使われて定着しているような言葉がたくさんあります。 誤爆についても、ネット の世界特有の言い回しというよりは、それ以前からも似たような使い方がされていた感じがします (一般人 でもわりと使う人がいるので、いわゆる おたく用語 にも入らないかも知れません)。

 筆者 の記憶では、まだネットもメールも存在しない時代に、手紙 (郵政メール) を間違えて送ったり、間違い電話を掛けてしまうことを誤爆と呼んでいるのを聞いた覚えがありますし、とりあえず宛先違いのメール送信や電話などは、相手が迷惑を被ることから単に 「誤射しました」 よりは 「誤爆しました」 の方が、ニュアンス が感じられるからかも知れません。

 なお ツイッター などの SNSリプライ (リプ) の宛先を間違えたり、他人のリプにリプをする際にうっかり無関係な人を巻き込んでしまった場合 (巻き込みリプ) なども、誤爆と呼ぶ場合があります。

軍事における 「誤爆」

 ちなみに本来の誤爆は軍事作戦における砲撃や 爆撃 などで誤った目標を狙ってしまったり、兵士の練度不足や兵器の故障、気象条件その他で意図しない場所に 着弾・弾着 してしまうことです。 砲撃や射撃、ミサイル攻撃などの場合は誤射と呼ぶこともあります。

 しかし何らかの過失やミスによって本当に誤って攻撃してしまったのか、それとも誤爆を装った意図的なものなのかどうかは、おおむね歴史の闇の中です。 爆撃作戦に従事した 現場 の軍人が真相を明かすことは稀ですし、司令官らも口を開くことはないでしょう。 ただしあらゆる戦争で国際社会などから非難されるような 「攻撃してはいけない場所」 への攻撃が、誤爆だとしてしばしば行われるのは過去の事例が示しています。 邪推がすぎると 陰謀論 みたいになりますが、戦争中に軍が発した発表を鵜呑みにするのも歴史から学ばない愚かな態度でしょう。

 とくに現代のように高威力で高精度のミサイルなどが当たり前の時代は、たとえ核兵器などの大量破壊兵器でなくとも、最初の一発で大きく戦略的・戦術的優位に立てる場合もあります。 有名な フレーズ一発だけなら誤射かもしれない がありますが、これは少々平和ボケが過ぎる考え方でしょう。

色々ある 「爆」「弾」 の言葉

 ちなみに 「爆」 にまつわる言葉や 「弾」 を使った似たような言葉は色々あり、この他に 「着弾」(荷物やメールなどが届くこと)、「爆撃」(書き込みやメールを一斉送信すること)、「被弾」(爆撃や言い争いなどに巻き込まれ予期せぬ被害を受けること)、「爆死」(売上や人気が伸びずコケること)、単に爆笑や爆発を指す 「(爆)」 などもあります。 また 「爆発しろ!」 は、嫌いなものがこの世から消えろとの意味になりますし、「料理爆発」 は、ドジっ子アホの子キャラお約束の展開 となります。 一般でも、いつか大事になりそうなとんでもない問題やスキャンダルを抱え込んでいることを 「爆弾」「時限爆弾」 と呼んだり、巻き込まれると大変な人やできごとを 「地雷」 と呼ぶなどはよく耳にする使い方でしょう。

 日常生活では 「爆」「弾」 が使われるような非常事態はそうそう起こりませんが、マンガ やコメディなどで爆発ネタが頻出していることで認知度も高く、文字・テキストベースで情報をやり取りするネットの世界では、くだけた表現でより明瞭なニュアンスを伝えるために、やや過剰なマンガ的表現が好まれるのかもしれません。 まぁ初期のネットをリードしたのは おたく っぽい人が多かったので、その意味ではおたく的な物言いなのかもしれませんが

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2005年7月1日)
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