掲示板の書き込みやメールの宛先間違えた… 「誤爆」
「誤爆」 とは、掲示板 の 書き込み (レス) や メール の送信などで、書き込み先や宛先を間違えて行うこと、誤書き込みや誤送信を指す ネットスラング です。 「誤爆したごめん」 と云えば、「宛先を間違えた、すいません」 との意味となります。 また誤って リンク などをうっかり踏んでしまうことを指す場合もあります。
軍事・ミリタリー の言葉には、日常会話にそのまま使われて定着しているような言葉がたくさんあります。 誤爆についても、ネット の世界特有の言い回しというよりは、それ以前からも似たような使い方がされていた感じがします (一般人 でもわりと使う人がいるので、いわゆる おたく用語 にも入らないかも知れません)。
筆者 の記憶では、まだネットもメールも存在しない時代に、手紙 (郵政メール) を間違えて送ったり、間違い電話を掛けてしまうことを誤爆と呼んでいるのを聞いた覚えがありますし、とりあえず宛先違いのメール送信や電話などは、相手が迷惑を被ることから単に 「誤射しました」 よりは 「誤爆しました」 の方が、ニュアンス が感じられるからかも知れません。
なお ツイッター などの SNS で リプライ (リプ) の宛先を間違えたり、他人のリプにリプをする際にうっかり無関係な人を巻き込んでしまった場合 (巻き込みリプ) なども、誤爆と呼ぶ場合があります。
色々ある 「爆」「弾」 の言葉
ちなみに 「爆」 にまつわる言葉や 「弾」 を使った似たような言葉は色々あり、この他に 「着弾」(荷物やメールなどが届くこと)、「爆撃」(書き込みやメールを一斉送信すること)、「被弾」(爆撃や言い争いなどに巻き込まれ予期せぬ被害を受けること)、「爆死」(売上や人気が伸びずコケること)、単に爆笑や爆発を指す 「(爆)」 などもあります。 また 「爆発しろ!」 は、嫌いなものがこの世から消えろとの意味になりますし、「料理爆発」 は、ドジっ子 や アホの子 な キャラ の お約束の展開 となります。 一般でも、いつか大事になりそうなとんでもない問題やスキャンダルを抱え込んでいることを 「爆弾」「時限爆弾」 と呼んだり、巻き込まれると大変な人やできごとを 「地雷」 と呼ぶなどはよく耳にする使い方でしょう。
日常生活では 「爆」「弾」 が使われるような非常事態はそうそう起こりませんが、マンガ やコメディなどで爆発ネタが頻出していることで認知度も高く、文字・テキストベースで情報をやり取りするネットの世界では、くだけた表現でより明瞭なニュアンスを伝えるために、やや過剰なマンガ的表現が好まれるのかもしれません。 まぁ初期のネットをリードしたのは おたく っぽい人が多かったので、その意味ではおたく的な物言いなのかもしれませんが w。