ネット工作員のテンプレート? 「詳しい説明サンクス これなら○○が怒るのも当然な気がする」
「詳しい説明サンクス これなら○○が怒るのも当然な気がする」 とは、ネット の 掲示板、例えば 2ちゃんねる などで、ネット工作員 と目される人物が仲間や自分一人の 自作自演 として レス を行う際に使う、テンプレート らしき 書き込み スタイルのことです。
元々の言葉は
詳しい説明サンクス
これなら韓国が怒るのも当然な気がする
で、誰かが 「竹島は本当はどっちの国のものなの?」「どうして韓国人は日本が嫌いなの?」 などと発言を行うと、別の人 (もしくは発言者IDが同一の同じ人) が、過去に日本が韓国に対して行ったと韓国人が主張する歴史問題などを列挙してそれに答えます。 その後最初の質問をした人が答えた人に対し、「詳しい説明サンクス これなら韓国が怒るのも当然な気がする」 とその意見を肯定するレスをし、言外に 「韓国人が日本人を嫌うのは当然だ」「この スレッド で韓国を批判している人たちは間違っている」 との意思表示をします。
これら一連のやりとりが不自然にネット上で何度も見られたこと、ネット工作員とされる人間の存在が様々な状況証拠、あるいは実際に行なっているとするある程度公的な情報源からの発表などがあったことから、「工作員の自作自演による意見誘導だ」 となり、それを揶揄しあげつらう形の ネットスラング として2008年頃から大流行しました。
ちなみにこれらとは無関係に、単に 「詳しい説明サンクス」 といった言葉を使うケースは、はるか以前からあります。 こちらはごく 普通 の日本語、若者言葉ですから当然です。 特定の マンガ や アニメ に 元ネタ があるわけではありません。
「詳しい説明サンクス」 レス、基本パターン
竹島って本当はどっちの国の領土なの?(´・ω・`)
もともとは韓国領だったが、
日本の植民地支配から、
日本が勝手に領有権を主張しだした。
現在は国際的にも韓国領と認識されている。
詳しい解説サンクス
これなら韓国が怒るのも当然の気がする(´・ω・`)
「詳しい説明トンスル」、改変パターンも次々登場
その後、それを改変したパターンも登場。
もっとも多いのは、「詳しい説明サンクス」 の部分を、「詳しい説明トンスル」 としたもので、これはサンクス (Thanks/ ありがとう) を、トンスル (韓国の一部で飲まれている人や犬、鶏などの糞を漬け込んだ薬用酒、うんこ酒) に改変したものでしょう。 さらに改変されて、韓国が南トンスルランドと呼ばれることもあります。
一方、コンビニ名と掛け合わせた ネタ として、「詳しい説明サークルKサンクス」 などもあります。 さらに後半の 「怒るのも当然な気がする」 部分も、「怒るのも当然な気がするニダ」「怒るのもカムサハムニダ」 にするなど、様々なバージョンが作られています。
実際にネットの掲示板で使われる書き込みの大半は、工作員ではなく、単なる 煽り や 釣り のパターンなのでしょうし、一連の言い回しは、いわゆるネトウヨと呼ばれる人たちが差別的な使い方をする、あまりお行儀のよい言葉とも云えない言葉です。 しかし 祭り ともなると多くのレスに登場し、同じような経緯と意味で使われるようになっている 飽きた寝る などと共に、たいへんよく見かけるものとなっています。
本当に工作員なのか、それとも単なる釣りなのか…健全な メディア・リテラシー が求められるネタとも云えましょう。
…で、竹島って本当はどっちのものなの?
念のため付け加えますと、竹島は歴史的にも法的にも国際常識的にも日本固有の領土です。 1952年1月18日、当時の韓国大統領、李承晩が、何らの正当性もなく勝手に引いたいわゆる李承晩ライン (海洋主権宣言に基づく漁船立入禁止線) によって不法に占拠。 その際、合法的に領海内やその近辺で操業していた日本漁船328隻を拿捕し、日本人44人を殺傷。 さらに3,929人を不法に抑留し、漁船や海上保安庁の巡視艇に対し軍艦の機関砲による銃撃まで行なっています。
当時の日本は第二次大戦敗戦後のアメリカ占領軍、GHQによる統治下であり、主権回復がなされる前の混乱期でした (主権回復がされたのは同年4月28日からで、それまでに奪う目的だったのでしょう)。 また海上自衛隊の前身である海上警備隊 (海上保安庁の一部) が設置されたのは同年4月26日、海上自衛隊が創設されたのは1954年7月1日であり、これを阻止する実力手段も法的手段もありませんでした。
身動きの取れない非武装状態の日本に対し一方的に軍事力を行使し、あまつさえ数千人の漁業関係者らを 「人質」 とした状態での、卑劣で不法な占拠、侵略行為 でした。 またこの不法占拠状態 (韓国側は実効支配だと主張) は、その後もずっと続いています。