Aまで行ったと〜ABC ABC あー E気持ち 「ABC」
「ABC」 とは、アルファベットの最初の三文字ですが、日本においてはしばしば男女間の恋愛にまつわる性的な営みの順番や段階、それに相当する具体的な行為を隠語的に表現する言葉のひとつです。 「A」 は キス (接吻)、「B」 はペッティング (愛撫)、「C」 はセックス (性交) で、場合によっては 「D」 を妊娠、「E」(もしくはZ) を中絶あるいは出産だとすることもあります。 なお言葉で好きだと伝えることは告白、その略は告 (コク) で、「告る」「コクった」 のような動詞化もされます。
とくに中高生といった思春期の若者が、表立って行為名をあからさまに口にしたくない場合に、その言い換えとしてABCを良く用います。 「彼とはどこまでいったの?」「まだAだけ」 といった具合です。 かつては単に抱き合う (ハグ/ 抱擁) に恋愛や性的な意味付けが必ずしもされなかったのか、ハグを直接的に表す隠語・記号的な言葉は広まってません。 裸体でのハグであれば身体的接触という点では 「B」 に該当しますが、ABC序列でいえば 「B」 にはもっと幅広い (それこそ性器を触るとか舐めるといったオーラルセックスを含めた) 解釈がされるでしょう。 着衣 状態でのハグはキス (A) 未満とされることが多いでしょう。 これはより軽い接触となる 「手つなぎ」 なども同様です。
元々ABCは英語圏においても日本においても 「いろは」 とか 「123」 などでも喩えられる物事の初歩や基本と云った意味の他、その順序や段階といった使われ方がされます。 それが若者の間で性行為の順番に当てはめられたのがいつ頃なのかは判然としませんが、おおむね若者向け雑誌などで恋愛のレッスンや悩み相談みたいなコーナーや文脈で触れられ、昭和 の時代には一般に広く浸透しています。 とくに女性向け雑誌でその傾向が強く、しばしば性行為そのものに焦点を当てて エロ 一辺倒になりがちな男性向け雑誌などとは一戦を隠す取り扱いがされている部分もあります (まぁそうでないものもありますが)。
ちなみに1980年にデビューした元竹の子族出身のタレント沖田浩之さんのデビューシングル曲 「E気持」(1981年) にも、このABCを軽妙に織り込んだ歌詞が登場します。 「ABC ABC あー E気持ち」 ってやつですね。





