こだわり派作家のこだわりとは…
「着衣系」 とか 「着衣モノ」 とは、登場人物である キャラクター を裸 (全裸) にせずに、服を着せたままの状態でHをする事、あるいはそうしたHを取り扱う作品の事を呼びます。
衣服の一部だけを着たままにする…なんて人もいれば、徹底して服はおろか下着や靴、時として ランドセル まで何一つ脱がせないこだわり派がいたり、あるいは服の一部を切り取ったり (穴あき) 透かしたり (透けもの)短くしたり、ほとんど裸になっていても 靴下やソックス だけは着用とか (裸ソックス)、ネクタイ だけは首にぶら下げる (裸ネクタイ) など、改造派・一部着用派もいたりして、作家のこだわり、強い フェチ の感じられるポイントの1つとなっています。
なお服の一部が 透け ている演出技法は 透視図 とも呼ばれます。 これは人体も透けるもので、ここでいう着衣云々とは別系統のものとなりますが、複合することはよくあります。
あえて着用することでエロティシズムを増幅させたり状況を説明したり
本来エッチなんてのは、好き合って合意した相手同士ならば裸が当たり前なんですが、シチュエーション が特殊 (無理やりだったり、痴漢 モノだったり)、あるいは着用しているコスチュームに魅力があったりすると、こうした着衣したままのエッチシーンとなるようです。
服装にもよりますが、例えば黒っぽい セーラー服 なんかの場合ですと、露出 している部分 (胸とかお尻とか) が白くてコントラスト的に際立つってのもポイントでしょうか。
また アニメ や ゲーム のキャラクターの場合、顔や髪型だけではあまり変化がつけにくい…似たキャラが多いってな事情もありました。 その点、コスチュームを着用したままだと、非常に都合が良いのですね。
読み手だけでなく描き手にもその方が 萌える と云う人が多いようですし (裸エプロン とか、靴下だけは脱がさない方がコケティッシュだ、とか、コスチューム関係に 萌え属性 を持つ人は非常に多いです)、デッサン (プロポーション) が多少狂っても服でごまかせますから、まさに 趣味 と実益が高い レベル で融合した、同人世界のみならず、アダルト・エッチ系の書式・定番 と云えるでしょう。
ちょっと待て そのコス脱いだら 意味ないじゃん
ちなみに どうでもいいですが、もちろん 筆者 もこの系統の作品が好きです (はぁ、そうですか…)。 コスチュームがとても重要な 版権もの や メイド、バニー などのコスチューム系作品とか コスプレAV で裸にされると 「違ぁあぁ〜〜う、全然ダメぇ! やり直し!」「裸じゃ意味ないだろが ボケ オタンコナス」 と思わず 突っ込み を入れたくなるものです。