大事なところを絆創膏 (バンドエイド) で隠す… 「裸絆創膏」
「裸絆創膏」(裸バンドエイド/ 裸リバテープ) とは、主に女性の乳首 (バストトップ) や女性器 (割れ目) を 絆創膏 (バンドエイドなど) を貼り付けて隠している状態のこと、あるいはそうした状態に 萌える ことを指す言葉です。 貼り付ける位置で 「乳首絆創膏」「割れ目絆創膏」 と呼ぶこともあります。 大事なところを守るとの意味で 「BAN装甲」 と 誤変換当て字 であらわすこともあります。
典型的な 「見せる」 ための裸絆創膏 (三瀬多賀り子) |
性器などに何かを貼り付けて 露出 を防ぐ方法は昔からあります。 もっともよく知られるのはひと昔前のポルノ映画などでよく使われていた 「前張り」(まえばり) でしょう。
肌色 の布の端切れや湿布、手術跡隠し用の傷テープなどを女性の性器に貼り付けて、撮影時に露出しないようにとの目隠し、あるいは女優に対する撮影時の配慮や 「万が一にも挿入しないように」 との安心感の保証として良く行われていたものです。 また日常生活においても、薄着の季節に乳首の 透け やでっぱりを隠すために貼り付けるニプレスなど、広く利用されているものもあります。
一方の絆創膏の場合、より時代を下って、完全なポルノ作品ではなく、着エロ などでの ぽろり を防いだりする目的で、主に男性向けグラビア雑誌などでひと頃はよく見かけたものです。 絆創膏は耐久力があり、また時代を経るにつれ単に肌色というだけでなく目立たない方向へと進化していますから、安価で入手も容易なこともあり、着エロや微エロで盛んに使われていました。
元々医療用であり、敏感な部分に使う場合でも衛生感や 清潔感 があるのはポイントが高いでしょう。 中でも未成年モデルを起用した お菓子系 と呼ばれる雑誌や雑誌主体の動画 (雑誌付録や単発売りされた DVD など) で、見かけることが良くありました。
イラストなどで、あえて絆創膏を使って隠す場合も
本来は 「万が一の露出事故を防ぐ」 という目的で使われたもので、絆創膏で隠した上で手や服でさらに絆創膏の存在ごと隠したものでしたが、後には絆創膏を貼り付けて隠しているのをあえてアピールするような作品も増えてきました。 目立たない肌色の一般的な絆創膏ではなく、ピンクや青といったファンシーグッズよりの目立つ絆創膏をあえて使う場合もあります。
これは一般的な絆創膏のサイズが乳首や割れ目に対してギリギリなこともあり、「限界ギリギリを攻めています」 という視覚的なアピールができたからです。 とくに 巨乳 な女の子の動きのある写真などでは、薄いピンク色の絆創膏が、まるで乳首が揺れて写っている (ブレ写り) ように錯覚できるメリットもありました。 後に マンガ や イラスト で乳首の揺れを分割描きではなく楕円状に描く手法が広がりますが、最初に見た時には一瞬だけ絆創膏かと思いました…。
しかしお菓子系の場合はメインとなるモデルの年齢の問題、さらに時代の流れもあり、こうした撮影方法による作品やそれを掲載する雑誌ごと、2000年代前後には消え去ることとなりました (ウェブ系媒体ではたまに見かけますが、議論は様々あれど、ほとんど違法かそれに近いグレーで、後の 児ポ法 の問題もあり、間違っても近寄らない方が良いでしょう)。
なおマンガやイラストなどの創作物の場合、「うっかり露出するのを防ぐ」 という目的は必要ありませんが、前述したグラビア誌の流れもあり、あえて絆創膏で局部を隠すような描写をする場合もあります。 この場合、意図的に絆創膏から一部 (例えば乳輪とか) がはみ出すような描写を行ったり、裸ソックス や 裸ネクタイ といった他の 裸○○ と複合する場合もあります。 これは一昔前の実写の場合も同様です。
絆創膏はありふれた日用品であり、違和感や異物感も少なく、想像や 妄想 を阻害しないのが良いのでしょう。 また マスク や 眼帯、包帯 などと同様に、生き物としての人間の生理的な息吹が感じられるのも、好まれる理由の一つかもしれません。