実写系で使われだした言葉で、使い勝手の良いエロとして広まりました
「着エロ」 とは、元々は 着衣系・着衣モノ と同様、裸にならずに服を着たままの状態でHなことをする事ですが、場合によってはセックスまでやってしまう 「着衣モノ」 と違い、直接の性行為には及ばず、多くの場合はギリギリの線を探る微妙な表現なのが 「着エロ」 の特徴です。 異性と絡むようなことはなく、肌の 露出 に関しては、セミヌードよりソフトなポートレートやビデオクリップのような作品が多いですね。
語源は携帯電話の 「着メロ」「着うた」 などのもじりで、2003年頃に写真週刊誌の 「FLASH」 の記事中に登場したのが最初というのが通説となっています。 レースクイーンやマイナーなアイドルなどの、ちょっと露出度の高いグラビアなどが、その中心でした。 当初は 「着うた」 のもじりでもあるので、携帯電話の待ち受け画面に使うためのエロい 画像 などをこう呼ぶ場合もありましたが、着衣したエロ、という意味が現在は主流となっているようです。
実写系のものが当然ながらメインで、ボディコンスーツや露出度の高い服を着て、体の線を強烈に強調しながら挑発的なポーズを取る…なんて作品が多く、限りなくエロっぽいけど隠すところは隠しているので 18禁 にもならないし、テレビやらでも 普通に 流せる。 エロは訴求力がありますが時と場所を選ばないといけませんが、「着エロ」 はそれらを易々と突破する 作者 側にとって 「便利な」 表現方法でした。
U-15 アイドルの作品などで、着エロも頻繁に使われるようになりました
当初はアイドルやお色気タレント (叶姉妹のようなゴージャスなやつも含む) などのダイナマイトボディ、セクシーショットが多かった 「着エロ」 ですが、裸になったりエッチなことをすると 児童ポルノ法 に触れる お菓子系、U-15 アイドル ものや幼女系のもので類似の コンセプト の作品が元から多かったこともあり、今はこうしたジュニアアイドル関係で使われる場合も多いですね。
服を着たまま 「バナナを食べているだけ」「キュウリを掴んでいるだけ」「ヨーグルトを食べているだけ」、あるいは 「女の子同士でくすぐっているだけ」「牛乳をこぼしただけ」「電マでマッサージしてるだけ」 みたいな、エッチを強烈に連想させながらも実際はそれらを一切せず、軽妙な音楽に載せて日常行動を撮影して流すビデオ作品や画像作品などで呼称として多く使われます。
また 「白い ビキニ水着」 を着用し、制服のスカートから パンチラ したり (パンツ が見えている訳ではなく、あくまで 水着 が見えているだけ)、制服のブラウスをはだけてブラチラしたり (ブラジャーが見えている訳ではなく、あくまで水着が見えているだけ) なんてのも、よくある表現です。
見せて当然? のAV嬢まで 「着エロ」 に
こうした 「チラリズム」 の復権は、ネット で簡単に無修正のアダルト動画が見られるようになった 2000年代にあっては、復古 趣味 のような感じがしてちょっと面白い傾向ですね。 人気が上がるにつれ、本来は裸を見せてなんぼのアダルトビデオ女優までが、着エロで作品を出すまでになっています。
アダルトビデオ(AV) 関係は、やれ無修正だ ぶっかけ だ スカトロ だとエスカレートの一方ですが、その対極に裸をあまり見せない着エロなんかもあって、人の好みも多極化してるって感じなんでしょうか。